第7章:神界大戦
第203話「神界の洗礼」
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
してきた所を的確に捌き、反撃する。
「ふっ……!」
「はぁっ!」
アロンダイトと敵の光の剣がぶつかり合う。
剣速は相手の方が速く、既に五回は斬られる程に隙を突かれている。
しかし、実際はその隙をユーリが埋めていた。
魄翼で剣を逸らし、魔力弾と砲撃によってサーラの隙を潰していた。
「ここです!」
「なにっ!?」
「はぁああっ!!」
ほんの一瞬。普通なら影響がないような、僅かな攻撃の緩み。
それを隙とし、ユーリが魄翼で剣を絡め取る。
そして、サーラが刹那で五連撃を繰り出す。
「……なるほど、結構やりますね」
「ッ―――!?」
しかし、それすらも。
目の前の神には通用しなかった。
剣は即座に破棄され、サーラの連撃は躱された。
唯一当たりそうになった一撃も、新たに作られた光の剣で防がれた。
「一通り見させてもらった所で……私はルーフォス。“光の性質”を持ちます。以後、お見知りおきを……」
「光……なるほど……」
丁寧な物腰で、一度間合いを離した女神……ルーフォスは名乗る。
そのまま自分の性質も話し、サーラとユーリは今一度彼女を注視した。
金色の髪と瞳に、薄黄色を基調とした白い衣。
性質に合った容姿をしている事にサーラ達は気づく。
神の持つ性質と、その容姿には共通点があると言う事に。
「我が光すら塗り潰したイリス様のため……あなた達を沈めましょう……!」
「っ……!」
丁寧な物腰と、柔らかい微笑みの表情。
それが一転して、狂気に満ちた笑みへと変わる。
……洗脳された事による、性格の変化だ。
「(敵は光そのものと捉えるべきか……!)」
余裕の表れからか明かした彼女の性質。
言葉だけで全てが把握できる訳ではないが、推察するには十分だった。
同時に、考えた通りであれば厄介だと、サーラは確信する。
「『“光の性質”……ですか。敵は闇を扱う神だと聞きましたが……』」
「『言い換えれば、光すら塗り潰す程の闇を使う……と考えられます』」
「『……本当に、規格外ですね』」
対極の関係にあるはずの、ルーフォスの性質。
にも関わらず、彼女は邪神イリスによって洗脳されていた。
漠然だった規格外さが、確かなものに変わっていく。
「『いずれにせよ、倒さねば……』」
「『何も変わりませんね……!』」
念話はそこで終わる。
その瞬間、アロンダイトと魄翼が光の刃を逸らす。
「(出し惜しみはなし。全力を……否、全力以上で打ち倒す!)」
力の温存など馬鹿らしいとばかりに、サーラは身体強化を全開する。
本来ならば体に負担が掛かる程の身体強化。
し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ