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魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第203話「神界の洗礼」
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してきた所を的確に捌き、反撃する。

「ふっ……!」

「はぁっ!」

 アロンダイトと敵の光の剣がぶつかり合う。
 剣速は相手の方が速く、既に五回は斬られる程に隙を突かれている。
 しかし、実際はその隙をユーリが埋めていた。
 魄翼で剣を逸らし、魔力弾と砲撃によってサーラの隙を潰していた。

「ここです!」

「なにっ!?」

「はぁああっ!!」

 ほんの一瞬。普通なら影響がないような、僅かな攻撃の緩み。
 それを隙とし、ユーリが魄翼で剣を絡め取る。
 そして、サーラが刹那で五連撃を繰り出す。

「……なるほど、結構やりますね」

「ッ―――!?」

 しかし、それすらも。
 目の前の神には通用しなかった。
 剣は即座に破棄され、サーラの連撃は躱された。
 唯一当たりそうになった一撃も、新たに作られた光の剣で防がれた。

「一通り見させてもらった所で……私はルーフォス。“光の性質”を持ちます。以後、お見知りおきを……」

「光……なるほど……」

 丁寧な物腰で、一度間合いを離した女神……ルーフォスは名乗る。
 そのまま自分の性質も話し、サーラとユーリは今一度彼女を注視した。
 金色の髪と瞳に、薄黄色を基調とした白い衣。
 性質に合った容姿をしている事にサーラ達は気づく。
 神の持つ性質と、その容姿には共通点があると言う事に。

「我が光すら塗り潰したイリス様のため……あなた達を沈めましょう……!」

「っ……!」

 丁寧な物腰と、柔らかい微笑みの表情。
 それが一転して、狂気に満ちた笑みへと変わる。
 ……洗脳された事による、性格の変化だ。

「(敵は光そのものと捉えるべきか……!)」

 余裕の表れからか明かした彼女の性質。
 言葉だけで全てが把握できる訳ではないが、推察するには十分だった。
 同時に、考えた通りであれば厄介だと、サーラは確信する。

「『“光の性質”……ですか。敵は闇を扱う神だと聞きましたが……』」

「『言い換えれば、光すら塗り潰す程の闇を使う……と考えられます』」

「『……本当に、規格外ですね』」

 対極の関係にあるはずの、ルーフォスの性質。
 にも関わらず、彼女は邪神イリスによって洗脳されていた。
 漠然だった規格外さが、確かなものに変わっていく。

「『いずれにせよ、倒さねば……』」

「『何も変わりませんね……!』」

 念話はそこで終わる。
 その瞬間、アロンダイトと魄翼が光の刃を逸らす。

「(出し惜しみはなし。全力を……否、全力以上で打ち倒す!)」

 力の温存など馬鹿らしいとばかりに、サーラは身体強化を全開する。
 本来ならば体に負担が掛かる程の身体強化。
 し
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