第7章:神界大戦
第203話「神界の洗礼」
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「はぁっ!」
―――“剛力神輿-真髄-”
明確な殺意を持って、とこよは斧に持ち替えて何度も神を叩き潰す。
虐殺にしか見えない程、神は潰れていくが……
「……それが、どうした?」
「(やっぱり、意味がない……!)」
数が多いためか、単に意志が挫けていないからか、神はあっさりと復活する。
「あはははははは!他愛ない、他愛ないぞ!」
「くっ……!」
さすがのとこよも、多勢に無勢。
鈴や紫陽と連携を取らなければ、たちまち袋叩きに遭う程だった。
「(さっき潰した分、さらに分裂した……!)」
「もう一度……!」
さらに数が増え、紫陽が咄嗟にもう一度言霊を使う。
同じように、神の名を利用して強力な言霊を放つが……。
「……効かない……!」
今度は、全く無意味だった。
「(意志が重視されるから、言霊も意志次第で簡単に無効化出来るって訳かい……全く、本当にこっちの法則は通用しないね……!)」
言霊は神界の神相手に相性が悪い。
そう考えて、紫陽はすぐさま別の霊術に切り替える。
「とこよ、鈴!」
霊術で大群の退かせる。
その僅かな間にとこよと鈴は体勢を立て直す。
「ふっ……!」
「はぁっ!」
とこよは槍に持ち替え、鈴は刀を鞘にしまった状態で、何度も神の大群を弾き飛ばす。
刃で切り裂いてしまえば、そこから分裂してしまうため、それを避けていた。
「(押し切られる……!)」
多勢に無勢。そんな状況下で、徐々にとこよ達は追い詰められていく。
「ふっ……!」
「ッ……!」
一方で、サーラとユーリも猛攻を仕掛けていた。
だが、相手の神は二人掛かりの猛攻すら悉く防いでいた。
最も、どちらも限界を出していないので、実力差は決まった訳ではない。
「はぁああっ!!」
怒涛の連撃がサーラから繰り出される。
しかし、それだけやっても相手に当たるのは僅か数撃だけだ。
ほとんどの攻撃は避けられ、当たるのは防ぎきれなかった時のみ。
「このっ……!」
しかも、それはユーリが援護をしている状態での話だ。
サーラ単体でも当てる事は可能かもしれないが、二人掛かりでこの様だった。
「(速い……!)」
偏に、相手の実力が高かった。
初撃を防いだ事と言い、優輝達やとこよ達が相手にしている神より、サーラ達が相手にしている神の方が強いのだ。
「サーラ!」
「後ろは任せます!」
ユーリとコンビネーションを取る事で、相手の速度に食らいつく。
ただ追いかけるだけでは追いつけないため、受け身の態勢を取り、攻撃
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