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ある晴れた日に
273部分:空と海その六
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空と海その六

「けれど全体を見ないとね」
「そういや北乃って脚奇麗だしな」
「身体もバランス取れてるしな」
「よかね?」
 そしてこう言う言葉も出て来た。
「小柄だけれどな」
「まあ背は関係ないのかもな」
「背はね。はっきり言ってどうしようもないから」
 明日夢自身もそれはよくわかっているようであった。
「それよりもよ」
「何だよ」
「あれよ。恵美には負けるわ」
 この言葉と共に皆恵美を見る。すると皆ここで唖然としてしまった・
「すげえ、っていうかよ」
「モデルかよ」
 皆恵美のそのスタイルに唖然としていた。背が高く全体としてプロポーションがいい。胸は大きく張りがあり腰もくびれている。脚のラインも見事だ。
「これよ。恵美なんてこうよ」
 明日夢はその恵美の横に苦笑いを浮かべていた。
「はっきり言って。勝てないのよね」
「別に勝つとかそういう問題じゃないんじゃないの?」
 その恵美が明日夢を見下ろして言う。
「スタイルは」
「そうかも知れないけれどね。それでもよ」
「まあね。恵美はないわ」
「水着はシンプルなのに」
 彼女はただの青い競泳水着だ。それだけである。しかし競泳水着だけありスタイルがはっきりと出ている。それがかえってよかった。
「何かねえ。もうね」
「完全に圧勝じゃない」
「御前等まで言うんだな」
 男組はいつもの五人や茜が恵美を見ながら唖然としているのを見て突っ込みを入れた。
「っていうかよ。高山もよ」
「スタイルいいよな」
「胸がな。凄いよな」
 茜の赤いビキニからその豊かな胸がこぼれそうなのだった。
「何かうちのクラスって結構いけんじゃねえか」
「なあ」
「矢追は矢追でよ」
 千佳も忘れてはいないのだった。彼女はごくシンプルなスクール水着であった。
「いいよな。かえって」
「ああ」
「あんた達もちょっと見過ぎよ」
「いい加減にしなさい」
 女組は自分達を見てばかりの男組に対して口を尖らせてきた。
「せめてサングラス位したら?」
「どうなのよ」
 また言う女組であった。
「全く。そのスケベそうな目はね」
「だらしなくない?」
「何だよ、そっちだって俺達見てるじゃねえか」
「なあ」
 彼等も彼等で言い返すのだった。その胸を誇らしげに反らさせて。
「こうしてよ。男の裸よ」
「見てるからいいだろ?」
「男の裸なんてねえ」
「そんなの何処でも見られるしね」
「ねえ」
 しかし女組はここで言うのだった。まるで何でもないようにだ。
「お相撲でもね。普通にね」
「見られるしね」
「褌もいいのよね」
「褌かよ」
 正道は褌と聞いてその顔を微妙なものにさせた。そのうえで言うのだった。
「おたく等そんなのがいいのかよ」
「まあブリー
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