第三話:クロッカスの武道会!強くなるチャンス!!
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兄チャンに合わせて、オレは腰を低くして狙いを相手に向ける。
足に力を、両手には気を。
「―――開始!」
「ハハッ!降参しなかったことに後悔しろ!アクア・プリ―――」
片手をこちらに向けている相手に込めていた足の力を開放して目前に飛び上がる。
向こうも反応して魔法を中断しようとして次の行動に出ようとするが、遅い。
両手に貯めていた気を解放。しかしこれは攻撃ではなく、次の攻撃の一手を決めるためのロスを作らせる技。
一応この技も、ドラゴンボールで代名詞だろうな。初期で使われいていたし、何より目を頼りに動いている相手によく効く技だから。
「―――太陽拳!!」
放たれる攻撃はその名の通り、しかし物理的な力ではない。
この技は、太陽のように眩しいていうだけの技だ。もし本当に太陽のような効果を持つのなら今よりすごい強力な技になるだろうが…いやそれもう技じゃなくて業だなそりゃ。
それに、目が開いてるやつの近くでやればムスカのように「バ○ス!」効果にもなれる。
まぁ…本番の太陽拳より効果はないだろう、この技にはそこまで力を込めて習得したわけじゃなく、軽い気持ちで習得した技なのだから。
「うおおっ!?目が…目がァ!」
「なんだよおい!?目が眩しくて見れねぇ…どうなってやがる!?」
「お、おう…なんと珍妙な」
『な、なんと…ネロ選手!眩しい光を発射してロール選手の目を晦ましたァ!私はサングラスでしたので無事ですが…しかも近くでやったことでダメージが絶大!ロール選手の目は無事かァ!?』
「が…ガキがァ!よくも俺の目を!!今ぶっ潰して…」
だろうな、けどそうなる前に倒させてもらう。
オレの力はアンタに及ばないし、もし本格的にぶつかるのなら終わりだろう。
だが、この大会は幸いにもかの天下一武道会に似たルールだ。それも場外にしちまえば話は違ってくるだろ?
「だから、さっさとこの舞台から出てもらう!…だぁぁあ!!だだだだだぁ!!」
「ぐぁ…!?ぅ…はらァッ…!?」
怒声を出している相手の腹へ飛びかかって殴り飛ばす!それでもダメなら何度も殴り続けるのみ。
後ずさっていく相手選手、だが相手も黙ったままってことはないだろう。
両手から魔法で水が作られ、その水をこっちへ放たれようとするのを目じゃなく耳で音を認識した。
だが、太陽拳を食らった後にそれを十分にオレに当てれるのか?
「くらえガキがァ!アクア・プリースト!!」
放たれる水の大砲みたいな魔法。どうやら目は回復しつつあるのか、オレが居た場所に直撃した。
オレが居た場所には、既に自分だったものしかない。超スピードで己の残像を残すあのお決まりのあの技。
「な、な
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