第三話:クロッカスの武道会!強くなるチャンス!!
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何その手?なんか光って…ア…アアアアアアアアアアアアアアッッ!?!?!?
サイヤ人のチート性の一つでもある瀕死によるパワーアップのでやっとギリギリに魔獣を倒せた。
それによる犠牲があったり、姉さんのことがトラウマになりかけたりしてけど、オレは確実に強くなっていった。
歳が過ぎ、今回のオレが9歳になったとき、覚悟を決めた。
―――――旅に出て、この目で今の世界を知ろう、と。
★★★★★★★
ローズマリー村から出て翌日、特になにか問題が起きたり、ワクワクするような出来事が起きないままクロッカスについた。
受付時間は夕暮れ前までやっているということであり、遅れないように申し込んだ後に花咲く都として名高い、王都であるこのクロッカスを見て回ることにした。
まだ見ぬ土地、そして前世とは何もかもが違う文明を目にしてオレの冒険心がまた火がついた。
クロッカスの商店街で賑やかな喧騒、そんで王城らしきでけえ城。
てかあの王城でかすぎやしないか?王城ってこれぐらいの大きさが普通なのか?
なんて疑問に思ったり、妙にテンションが高かったりした。
いろいろな場所を見て回ったが、中央広場のリ・イン・クリスタル…だったか?あの広場にこの王国にある村たちの名前と同じ名前の花があったりした。
ローズマリーの花を見つけて、エルザたちのことを思い出して少し切ない気持ちになったが永遠の別れではない。
また時間ができたらあの村に向かって、ただいまを言うのが目的の一つでもあるから。
そういえば、オレを育ててくれた姉さんは今頃なにをしているんだろうか。
買い物で王都の近くまで来たり…はないだろ。あの森とこのクロッカスからじゃ距離があるし。
で、この街を見て回って分かったことが色々ある。
てか今まで来て回った村もあって確信したが…。
―――――オレ、ちょっと弱くね?
たまに魔道士らしい人を見かけて気を感知してみたらあら不思議、相手が自分よりも5割、いや10割以上強い。
試しに気の感知を広げてみれば、オレより全然強い魔道士が多い。
いや、分かるよ?子供のオレが大人の魔道士に勝てないって。
でもね?あれだよ?オレってサイヤ人だよ?戦闘民族だよ?一応姉さんから「ネロ様の将来が楽しみで仕方ありません」なんて言われるぐらいだよ?
確かに魔獣を倒すのに1年以上かけたけど、それでもちょっとは大人と互角で戦えるんじゃないか、って思うよ?
本当、どうなっていやがるんですか。
…とまぁ、泣きたくなる思いでございまして。
…あれ、オレって誰と話してんだろう。ちょっと疲れてんかな…いやまだ大会始まってねえのに疲れちゃいけねえだろ。
自分の頬を叩き、クロッカス武道会の会場内に戻ってきた。
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