暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第51話 節乃食堂の厨房、本物のセンチュリースープとは!?
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んな足をしているのよ?ビルみたいな鍋に一瞬で飛んで上がっちゃったわよ……」
「今更でしょリアス、わたくし達も行きましょう」

 
 わたくし達飛べる者はそのまま上に向かい、イッセー君やゼノヴィアさんは長い梯子を上って鍋の上に上がりました。鍋の中には沢山の食材が煮込まれていて圧巻の光景でした。


「うわぁ……もう既に透明になってる」
「驚いたな、こす前でもうここまで透き通っているのか……」
「半年間灰汁を取り続けたからのう」


 完成前のセンチュリースープの時点で中の具材がハッキリと見えるくらいに透き通っています。ここまでさせるのに半年も灰汁を取り続けるなんて大変な作業ですわ。


「あっ、イッセー先輩。あそこに『絹鳥のがら』と『ミネラルココナッツ』がありますよ」
「その隣には『モーターオニオン』もあるじゃないか!凄いラインナップだな!」
「ふっふっふ、鍋の中身を見て興奮するのは分かるが残念ながらこのスープは『未完成』なんじゃよ」


 えっ……?このセンチュリースープが未完成?衝撃の事実にわたくし達は驚きで声も……


「あれは『エレキウナギ』だね。煮込むと電気が出てくるから他の食材と一緒に煮込んだりすると他の食材の風味を殺してしまう難しい食材……でもセンチュリースープはまったく風味が落ちていない。一体どんな調理をしたんだろう?」
「あわわ、『もずくドラゴン』も低温で煮込まなければグズグズに溶けて味も不味くなっちゃいます。でもあのもずくドラゴンは形を保ったまま煮込まれていますぅ。こんなにもいっぱいの食材と一緒に煮込めるなんて驚きました」
「……」


 あ、あら?他の皆は鍋の中身を見て興奮しているからか反応がないですわ。ちょっと集中線が出ていて如何にもキメる場面でしたのに……節乃さんも微妙な表情を浮かべていますわ。


「あ―――っ!師匠!あれ『ジャーマンカジキ』ですよ!?何か月間も灰汁や臭みが止まらないと言われている煮込むのに難しい食材!」
「でもまったく臭みはねえ!凄いぜお婆ちゃん!」
「ふっふっふ、凄いじゃろう?じゃがこのセンチュリースープは未完成なんじゃよ……」
「イッセー!あれ『ダイナマイト人参』よ!ちょっとの刺激で爆発する特殊調理食材!煮込むのなんて到底無理だって前教わったけど煮込まれているじゃない!」
「信じられない、まさかそんなことができるなんて……凄すぎるぜ、節乃お婆ちゃん!!」
「そーじゃろスゲーじゃろ!!じゃがこのセンチュリースープはまだ!!完成ではないんじゃぁああぁぁあ!!」
『……えっ?』
「遅いわっ!!」


 節乃さんが全力で叫んだことによって、イッセー君達はセンチュリースープが未完成だという事を知りました。


「このスープが未完成……
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