暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第51話 節乃食堂の厨房、本物のセンチュリースープとは!?
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「料理をしたことのある者は知っているじゃろうが、料理の出来は仕込みで決まると言っていい。この厨房は地下で客には見えんが店を支える最も重要な場所なんじゃよ」
わたくしも料理をしますが仕込みの大切さはよく理解していますわ、ひと手間を咥えるだけで味が格段に変わりますからね。イッセー君には美味しい料理を食べていただきたいですから?
「はわっ!?」
その時でした、わたくし達の側にあったガラスの檻に眼球が左右に3つずつある猛獣が体当たりをしました。アーシアちゃんは驚いて通路から落ちそうになりましたがイッセー君が助けます。
「大丈夫か、アーシア」
「あうぅ、ありがとうございますイッセーさん」
「猛獣もいるのね、これは何をしているの?」
「『ロンリーグリズリー』……コイツの肉は固くて普通は食用にならない、だが強い闘争心を煽り続けることでやわらかくて美味しい肉になるんだ。ロンリーグリズリーが最も強い闘争心を露わにするのは同種の雄を見たとき、だからこうやって二匹の雄を一緒に檻に入れているんだ」
リアスの質問にイッセー君は丁寧に答えてくれました。美味しい肉にするために雄同士を近づけているのね。
「それでどうやって肉が柔らかくなるのを判断するんだい?」
「見た目では分からないぞ」
「ええっ?じゃあ節乃さんはどうやってそれを見極めているの?」
「長年培ってきた料理人の感だな。コイツらは一か月以上もの間戦い続けるしその間に肉が良質になるのはほんの数分……その瞬間にノッキングして保存するんだ」
「気が遠くなるうえに仕込みまで難しいんだね……」
「ロンリーグリズリーは特殊調理食材だからな、捕獲レベルも37だし調理できる料理人の方が少ないくらいだ」
祐斗君はロンリーグリズリーの調理の説明を聞いてげんなりとした表情を浮かべました。一か月以上も待ちながらほんの一瞬のチャンスを見極める……言葉で言うのは簡単ですがそれを実行できるようになるまでどれだけ長い年月を修行しなくてはならないのかしら?
「イッセー、こっちに大量のイワシがいるぞ」
ゼノヴィアさんが見つけたのは大きな水槽の中にいる大量のイワシでした。凄い数ね、何匹いるのかしら?
「『ラヴイワシ』か、丁度100匹のオスに囲まれたときにのみ絶品の卵を蓄えるメスがいるというがゼノヴィアはどれがメスか分かるか?」
「いや、全然分からないぞ……」
「俺も分からん。間違えてオスを取ってしまうとメスの卵は鮮度が落ちてしまうから一発で見分けなければならないしそもそもさばくのも難しい、コイツも特殊調理食材の一つだ」
ロンリーグリズリーにラヴイワシ……非常に調理の難しい食材ばかりですのね。
「あそこにある『
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