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人理を守れ、エミヤさん!
ブラック上司な士郎くん!
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を荒げた訳でもないのに、エドワルドは顔を真っ青にして口ごもった。

「も……申し訳ございません。穀物の蓄えのチェックをしていて……」
「言い訳をするな。それは部下や、雑用につけたクリストでも出来る仕事だろう。そちらの業務のトップにお前をつけた、トップなら自分のすべき仕事ぐらいは選別しろ。優先順位を間違えるな。エドワルド・シュピッツ、今回は許すが次からは同じミスをするなよ」
「は、ハッ!」

 俺は怒っている訳ではなく、ただ注意しているだけなのだが。そこまで恐縮されると俺が高圧的みたいで気まずくなる。はて、と内心首を傾げていると、隣席の沖田が苦笑して耳打ちしてきた。
 「シロウさん、ご自分にかなり迫力あるの忘れてません?」……おい。別に威圧していた訳じゃないぞ。誤解を招くような言い掛かりはよせ。
 嘆息してバンダナを外すと、なぜかその動きだけでエドワルドは硬直した。……なんか傷つくんだが。

「……続きを」
「さ――最初はただの口論だったようです。なんでもそのジョナサン・ホークウィッツという男、大陸軍の軍人だったらしく……階級は中佐で、最上位の自分がこの集団のトップに立つべきだと。シータさんや、アルジュナさんにも自分の指示に従えと……高圧的な振る舞いをしていました」
「ほう?」

 シータ達を見ると紅蓮の少女は苦笑いをしていた。事実ですと証言がある。
 なるほど、中佐か。俺としてはトップの席は投げ渡してやりたいところだが、流石にそれは無責任極まるだろう。一度助けたなら最後まで責任は持たねばならない。

「真っ先にイーサンが反発し、ジョナサンはそれに武力で応じました。イーサンの顔を張り倒したのです」

 あのイーサンが、か。アイツから俺への印象はそう良いものでもないと思っていたんだが……。

「……。……その場に兵士は?」
「いましたが、即座に対処出来る位置にはおらず、また数も少数でした。敵襲があったからです」

 四日前に受け入れたというと、ケルト戦士五千が攻めてきた前日か。そこからの流れは察した。敵襲の報せに泡を食ったジョナサンとやらが、なんとか切り抜けようとした結果騒ぎが起こったのだろう。下らない虚栄心からトップの座を狙った訳ではなさそうで、ひとまずは安心する。といっても、直接会ったわけではない。案外虚栄心の塊である線も捨てきれなかった。
 五千程度、インドの陣容でどうとでも処理出来てしまうが、有事の際には念には念を入れて防備につけとカーターに指示を出していたのは俺だ。対処が遅れても責められるものではない。責めを負うべきは責任者の俺だろう。

「それで? ジョナサンってのはどうした……いやどうなった?」
「それが……居合わせた難民達に囲まれ、リンチされました」
「……」
「現在は仮設医療施設で寝て
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