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ある晴れた日に
27部分:噂はそよ風の様にその四
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噂はそよ風の様にその四

「メイク薄くしてるのよ」
「そうだったの」
「そういうこと。けれどそれでもね」
 また困った顔を見せている。
「あのジャージはまたかなり暑いじゃない」
「確かに」
「汗かくわよね」
「あのジャージどうにかならないのかしら」
 これは皆同じ考えだった。
「夏どうしようかしら」
「上着脱いでいいわよね」
「流石に下は仕方ないけれど」
 ズボンについてはもう諦めていた。
「上だけはね。どうにかならないのかしらね」
「ティーシャツ?」
 明日夢はふと言った。
「それで行く?どうかしら」
「先生も別に五月蝿くないしね」
「流石に暑いといいんじゃないの?」
 この学校が制服にはかなり寛容なのは広く知られている。だからこれについてはあまり問題視はしていなかった。しかしまだ問題はあるのだった。
「ティーシャツはいいわよ」
 咲が言う。
「それでも。ティーシャツだと」
「あっ、そうよ」 
 まず気付いたのは静華だった。
「ブラ透けて見えるわよね。胸だってかなり目立つし」
「特にあんたはね」 
 茜はその静華の胸をまじまじと見て述べる。相変わらずの大きさだ。顔は童顔だがその大きさはかなりのものだ。アンバランスなまでだ。
「心配になるのね、やっぱり」
「別に自慢してるってわけじゃないわよ」
 これは前もって断る静華だった。
「けれどね。やっぱり」
「けれどあんた空手やってるわよね」
 奈々瀬がここに突っ込みを入れる。
「その時はどうしてるの?胸邪魔になるわよね」
「さらし巻いてるの」
 こう答えたのだった。
「それで固定してるのよ」
「じゃあ体育の時間皆さらし巻くか?」
 春華はここまで聞いて皆に提案した。
「それだとどうよ」
「暑いわよ、さらし」
 静華は少し暗い顔になっていた。
「あれはあれでね」
「何かこれといった手段ねえな」
「白いティーシャツだとブラも白いものにしないとね」
 恵美は冷静な言葉で述べてきた。
「さもないと完全に見えるわよ」
「全く、面倒ね」
 皆このことを思いあらためて呟くのだった。
「夏の体育の時間はね。どうしても」
「水泳なんか特にね」
 今度言ったのは未晴だった。
「まあ今はね」
 ここで彼女は周囲を見回す。クラスの中を。
「あまり詳しくは言えないわね、ここじゃね」
「ああ、止めておくか」
 未晴も苦笑いだが春華も苦笑いになっていた。
「ここはな。ちょっとまずいな」
「そういうこと。何か話が深くなってきたし」
「そうだよな。しっかしな」
 春華もクラスを見回した。そのうえでまた言った。
「あんた等、聞いてただろ」
「つうか自分で言ってるじゃねえのか?この場合」
「なあ」
 野本の言葉に佐
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