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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第50話 節乃食堂で実食、これが幻のセンチュリースープ!
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「ええ、本当に美味しいものを食べてしまうと感動のあまり何も言えなくなってしまいますわ」
全員が夢心地の表情を浮かべていた。これを飲めば誰でもそうなってしまうだろう。
「どうじゃイッセー、センチュリースープの味は?」
「具材の旨味がギッシリと詰まっているのに一切のえぐみは感じない繊細でいながらも濃厚な味……俺が今まで飲んできたスープが全部缶ジュースの思えちまうくらいに美味かったぜ。なあ小猫ちゃん!」
「……」
「小猫ちゃん?」
イッセーすらも絶賛するセンチュリースープ、だが小猫だけは何かを考えこむような表情でスープの入った皿を見つめていた。
「小猫ちゃん、どうかしたのか?」
「……ふえっ?あっ、イッセー先輩……すみません。あまりの美味しさに味に浸っちゃいました」
「そうか、じゃあスープを飲んだ感想は?」
「最高です。もうすっごく美味しかったです!節乃さん、こんな素晴らしいスープを頂いてありがとうございます!」
「うっふっふ、良かったのう」
小猫は目を輝かせながら節乃殿にお礼を言ったが、その後にオズオズとしながら節乃殿に何かを質問する。
「あの節乃さん、生意気な風に感じたら申し訳ございませんがもしかしてこのセンチュリースープって『絹鳥のがら』を使っていませんか?」
「……ッ!?」
それを聞いた節乃殿は初めて動揺したような表情を浮かべていた。
(なんと、センチュリースープのダシを取る食材の一つを一口飲んだだけで当てるとは……!)
えへへと笑みを浮かべる小猫。しかし良く分かったな、私は美味いとしか思わなかったよ。
「凄いな小猫ちゃん、他に何の食材が入っているか分かるのか?」
「そうですね……『ミネラルココナッツ』の味もしたような気がしました。どうですか?」
「……正解じゃ」
なっ!?また当てただと!?
「凄いじゃない小猫!私達は全然わからないわ」
「はい。でもこんなことを言うのは失礼かもしれませんが何かが足りていない気もしたんです」
「ちょっと小猫ちゃん?こんな素晴らしいスープにケチをつけるの?」
「い、いえそんなつもりは……ごめんなさい節乃さん、私失礼なことを……」
リアス殿は感心した様子で小猫を褒めるが、彼女はセンチュリースープに足りないものがあると発言した。イリナが小猫を咎めて彼女は慌てて節乃殿に謝罪をすると節乃殿は厨房の奥に向かい地下への階段がある扉を開けた。
「小猫、おぬしに見せたいものがある。あたしゃが仕込みをしている厨房に案内しよう。ついてきなさい!」
「えっ……?」
だがこの時私達は知る由もなかった、節乃殿との出会いが新たな冒険の幕開けになるとはな。
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