暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第50話 節乃食堂で実食、これが幻のセンチュリースープ!
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「先輩!私エロくなんてありませんよね!?」
「いやぁ、なんというか……否定しきれないんだよなぁ」
「イッセー先輩!?」
「最近の小猫ちゃんを見ていますと否定しずらいですわね……」
「朱乃先輩!?」
「ごめん小猫ちゃん、僕は何も言えないよ……」
「祐斗先輩!?」
ここにいる全員が私と同じ感想を持ったようだ。まあ仕方ないな、普段あれだけイッセーにエッチなアプローチをしていれば付き合いの短い私でもそう思ってしまう。
(ふふ、塔城小猫か。なかなか楽しみな子じゃのう)
その後親子丼を完食した私達だが、それと同時にスープが完成したようだ。
「さぁ!出来たじょい!!あたしゃの特別メニュー『センチュリースープ』じゃ!」
節乃殿が鍋の蓋を取ると、凄まじく美味しそうな匂いが辺りに立ち込められた。
「うおぉああ!こ…これが伝説のスー……プ?」
「空っぽ……?」
鍋の中は何もないようにしか見えない。でも匂いはするぞ、どういうことだ?
「うっふっふ、ちゃんとスープは鍋の中に入っとるよ。透明度が高すぎて見えぬか?」
「い、いや!確かに存在するぞ!?この様々な食材が一瞬にして感じ取れるほどの深いダシの匂い……数百?いや数千の食材が頭の中に浮かび上がった……どれだけの食材がこのスープ一つに使われているんだ!?」
こっちの世界の食材は全然知らないが、この匂いは今までかいだどんな食材よりも深く濃厚で複雑で繊細に感じた……ゴチャゴチャで伝わりにくいと思うがとにかくそんな感想しか言えないんだ。
「あれ?なんだか外が騒がしいね?」
「どうやら一般の方達がお店の前に集まっているみたいですね」
祐斗が外が騒がしいと言うとルフェイが外の状況を話した。
「ふっふっ外が騒がしいのぅ。まあ伝説のスープの香りがしちゃあムリもないか」
節乃殿はお玉でスープを皿に入れるが透明すぎてまったく見えない。
「今世紀を代表するいくつかの食材半年間煮込んである。すべての灰汁を取り除きダシの旨味だけを残したもの……それがこの澄み切った『センチュリースープ』じゃ」
節乃殿は私達の前にセンチュリースープを置いていく。
「どうじょ召し上がれ」
私はその言葉と共に手を合わせて頂きますをする。そしてスプーンで透明なスープを救い上げてみるがやはり見えない。さっき飲んだエアアクアの何倍も透き通っているな。
「あむ……っ!?」
な、なんだこのスープは……様々な食材の旨味が何千にも渡って舌の上で感じ取れてしまうぞ!?水のように透き通っていながらまるで肉料理や魚料理を食べている感覚だ!
「……言葉も出ないわ」
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