暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第50話 節乃食堂で実食、これが幻のセンチュリースープ!
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場所にあったお城の前だった。


「これが節乃さんの食堂ですか?凄い大きさですぅ!」
「流石は美食人間国宝と呼ばれる節乃さんの経営するお店……立派なお城ですわね」


 私達は目の前のお城に絶賛するが、イッセーと節乃殿は隣にあった少しボロい建物の前に立った。


「皆、何をしているんだ?」
「あ、いや何でもないわ……あはは」


 ど、どうやら店を間違えてしまったようだな。これは恥ずかしいぞ……


「よいしょっと」


 節乃殿は『しーん』と書かれた木の板を裏返して『わーっ』という文字が書かれた方を表にして扉にぶら下げた。


「ねえイッセー、あれってどういう意味なの?」
「『しーん』が只今仕込み中……『わーっ』は只今荒稼ぎ中って意味だな」
「ええっ!?そんなイヤらしい意味が込められているの!?」


 イッセーの説明にリアス殿がツッコミを入れていた。中々面白い言葉選びだな、私は好きだぞ。


「実際にお婆ちゃんの収入は一人であのグルメタワー全体の収入に負けないくらい稼ぎますからね」
「や、やっぱり凄いんだね、節乃さんは……でもどうしてこんな町の中心部から離れた場所に食堂を作っているんだろう?繁華街とかならもっとスゴイんじゃないのかい?」
「節乃お婆ちゃんは有名人なのはもう知ったよな?皆も町中で『セツのん人形』を見なかったか?あれが置いてある店全てがお婆ちゃんがオーナーだからな。きっと恥ずかしいんだろうな」
「そういえばどこかで見たような印象があったのよね。あの人形の元ネタになったのが節乃さんだったのね」


 祐斗がなぜこんな場所にお店を構えているのかイッセーに質問すると、彼は自分をモチーフにした人形だらけで恥ずかしいからだと話した。それを聞いてイリナはどこかで節乃さんを見たような気がしていたようだが話を聞いて納得した表情を浮かべた。
 まあ確かに自分を模した人形がそこら中にあったらちょっと近寄りがたいな。


「ホラ、行くぞおぬし達」


 節乃殿に入れと言われた私達は期待を胸に店内に入る。だが中は暗くよく見えない状態だった。


「あれ?節乃さん、中真っ暗ですよ?私が光の魔法で明るくしましょうか?」
「ルフェイ、それは止めて……」
「あっ、そうでした」


 ルフェイが光の魔法で店内を明るくしようとするが、それをリアス殿が必至の形相で止めた。まあ悪魔にとって光は天敵だからな。


「ああゴメンよ。半年も店を閉めていたから電球が切れていてね、あたしゃがデパートで待ち合わせをしていたのは電球を買いに行きたかったからなのさ」


 ああ、だからデパートにいたのか。しかし半年も店を閉めているとは……普通ではありえないがそうしても問題ないのは彼女
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