第五十一話 お餅つきその十
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「あのお餅だからね」
「そうよね、だからね」
「私達が頑張らないとね」
「それに私達も食べるしね」
「おぢばに帰らせてもらったら」
「だから頑張ってね」
言いつつ私自身もお餅に粉を付けていきます。
「皆の為に」
「そして私達も食べるし」
「それならね」
「どんどん頑張るの、あとね」
私はさらに言いました。
「私達も最後にお餅頂くでしょ」
「今日はね」
「お餅つきの後は」
「その時も楽しみにして」
そしてと妹達に言いました。
「頑張ってね」
「ええ、頑張って頑張って」
「おぢばに帰る人達にお餅食べてもらいましょう」
妹達もいさんでくれました、お餅はその間にもどんどんつかれていって粉がつけられて丸められていきます。
そうしているうちにすぐにお昼になりました、私は妹達と一緒に大教会の食堂に入ったのですがそこでもでした。
阿波野君がいました、阿波野君は私達三人を見て右手を挙げて声をかけてきました。
「先輩、前丁度三つ空いてますよ」
「空いてるって?」
「はい、御覧の通りです」
まさにというのです。
「空いてますよ」
「確かにそうだけれど」
阿波野君は一緒にお餅をついていた人達と横に並んで食べています、丁度本当に阿波野君の前が三つ空いています。
そして阿波野君の周りの人達、皆私のことを知っていてくれて私もよく知っている人達なのですが。
その人達もです、私に笑顔で言ってきました。
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