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夢幻水滸伝
第九十一話 内政の者達その十三

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「いよいよです」
「あれがやね」
「造りはじめていますが」
「完成してきたんやね」
「そうです、それで完成しましたら」
「皆であれに乗って」
「決戦に挑みましょう」
 こう綾乃に言うのだった。
「そして最後までです」
「勝ち残ることやね」
「そうです、戦うのならです」
 それならばというのだ。
「勝たねばなりません」
「出来るだけ避けたいけどな、戦は」
「私も同意です、百戦百勝は最善ではありありません」
「戦わずして勝つ、がやね」
「最善です」
 まさにというのだ。
「それこそが、ですが」
「今のうち等ひいては太平洋は」
「戦をしてです」
 そのうえでというのだ。
「統一せねばなりません」
「そやからね」
「あれも造ることを決めたましたし」
「戦に勝つ為に」
「そうです、ですから」
 だからだというのだ。
「勝ちましょう」
「最後の最後までね」
「そして棟梁と芥川さん、中里さんですが」
 太宰は綾乃だけでなく日本の神星の三人全員の名前を出してきた。
「これから他の地域の神星の方々ともお会いしますね」
「今度そうなるわ」
「左様ですね、これからのことをお話する為に」
「そやねん、具体的にどういった戦をするか」
「そうしたことをお話されますね」
「十人でな」
 太平洋の神星の者全員でというのだ。
「うち等勢力はちゃうけど仲ええし」
「その様ですね」
「そやからね」
 だからだというのだ。
「お話もしやすいから」
「十人でお話をされて」
「そのうえでね」
「戦のことを決められて」
「実際に戦うことになるわ」
「わかりました、幸い統一も出来ました」 
 日本のそれをというのだ。
「そして国力の発展も順調ですしあちらの建築も進んでいます」
「それならやね」
「万全に戦えます」
「うち等が国力は一番低いけど」
「勝ち残りましょう」
「そうしていこな」
 綾乃は太宰に笑顔で言った、そうしてだった。
 日本が発展する中でいよいよ次の段階に向かうことを意識した、日本も他の太平洋の諸勢力も次の段階に移っていた。


第九十一話   完


               2018・11・23
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