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夢幻水滸伝
第九十一話 内政の者達その十二
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「それで言うてるからな」
「あかんねんな」
「そう思うわ、それで私等が起きてる世界の日本もそんなのやし:」
「こっちの世界でもやな」
「頑張ってな」
 そうしてというのだ。
「どんどん作ってくで」
「美味しい牛乳やお肉をか」
「そや、何なら今からソーセージ食べるか?」
 美奈代は房江に犬の頭で笑って誘いをかけた、見れば尻尾がぱたぱたと横に元気のいい感じで振られている。
「そうするか?」
「いや、それは夜にしよか」
「夜にビールと一緒にやな」
「そうしよな」
「それがええな、ほなな」
 夜に飲む約束をしてだった、二人は今は別れた。美奈代は房江と飲んだ翌日喜久子に呼ばれていた。
 そこでだ、牧場の周りの治安について聞かれ美奈代もこう答えた。
「やっぱり馬泥棒っていいますか」
「賊がですね」
「魔物や獣も問題ですけど」
「彼等もですね」
「気になりますね」
「ではこれからもですね」
 喜久子は美奈代の言葉を聞いて述べた。
「賊の征伐については」
「はい、お願いします」
「牧場には番犬を置いていますね」
「どの牧場にもそうする様にしてます」
「犬がいない牧場には」
「もうこっちからです」
 酪農を扱う自分達の部署からだというのだ。
「犬を渡してます」
「そうしていますか」
「はい、そうしてです」
「家畜達を守らせていますか」
「やっぱり犬がいますと」
 それでというのだ。
「かなり違いますから」
「吠えますしね」
「それにそれなりに強いですから」
 犬もというのだ。
「そうですから」
「有り難い存在ですね」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「どの牧場にも置く様にしています」
「いいことですね、では賊は警察で対応出来れば」
「やってくれますか」
「軍が必要だと思えば」
 その場合のことも話巣喜久子だった。
「中里さんにお願いします」
「あの人ですか」
「そうしてです」
「賊をやっつけてですね」
「治安をよくしていきます」
「そのことお願いします」
「こちらこそ、そして」
 喜久子はさらに話した。
「牧場の憂いもなくしていきます、それと困っている牧場は」
「こっちで積極的に救済してます」
 美奈代はこちらのことも忘れていなかった。
「安心して下さい」
「そのことはお任せします」
 このことはとだ、喜久子は美奈代に真面目な声で応えた。
「私は治安担当で酪農担当ではないので」
「私の管轄やからですね」
「そこはです」
 まさにというのだ。
「宜しくお願いします」
「ほなそういうことで」
 これで喜久子は美奈代との話を終えた、とかく内政を担う者達は頑張っていた。そしてその頑張りは結果としても出ていて。
 それでだ、宰相の太宰も
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