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夢幻水滸伝
第九十一話 内政の者達その八
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「金や銀もよおさん手に入れてる」
「最新の技術も導入してか」
「そや、重罪人も酷使してな」
「よおわかったわ、それで金や銀を手に入れて」
「それも日本の世さんになってるわ」
「その辺りもわかったわ」
 ここまで聞いてだ、麻里佳も納得した顔で頷いた。
「自分も頑張ってるな」
「日本の為にな」
 川端は微笑み麻里佳に話した、日本の鉱産資源は種類はあまりないが金や銀、石炭はありそうしたものを掘って利益を挙げていた、その川端が彼の仕事とは正反対の漁業を担当している尾崎と仲がいいことを驚く者は多い、しかしそれは事実であり。
 尾崎は自分の役所に来た彼に笑って話した。
「日本は四方が海に囲まれてるからな」
「そやからやな」
「ああ、いい漁場が多くてな」
 尾崎は川端に明るい顔で話した。
「あんたに言うと嫌味かも知れないが」
「獲れる魚の種類も多いか」
「おいら達が起きた世界と一緒でな」
「獲れる様なの種類も多いんやな」
「もう日本で獲れん魚はない」
「そこまでやな」
「そや、魚介類全体がな」
 魚だけでなく、というのだ。
「こっちの世界だけにおる魚も多いしな、あとな」
「あと?」
「養殖もやってる」
 そちらにも力を入れているというのだ。
「漁だけでなくてな」
「そっちもやな」
「そや」
 そちらもというのだ。
「力入れてな」
「どんどん獲ってるんやな」
「他の勢力のとこにも輸出してるしな」
 このことはあらゆる産業で行っている、日本だけでなく他の勢力もそうして大きな利益を得ているのだ。
「それでな」
「儲けてるか」
「そや」
 実際にというのだ。
「自分の鉱業と同じでな」
「自分達で食うてな」
 川端は鉱産資源は食わないが、と心の中で思いつつ応えた。
「他の勢力にも売って」
「儲けてるか」
「術で凍らせた魚介類を売る」
 尾崎はこの世界の冷凍技術の話も入れて話した。
「これがや」
「ええんやな」
「そや、随分とな」
 実際にというのだ。
「儲けてるわ」
「成程な」
「こっちは順調と言ってええ、ええ漁船もよおさん手に入れて網とか銛も立派なもんにしていってる。ただ危ない魔物もおる」
 海や河川、湖にはとだ。尾崎は川端に話した。
「漁師には何かあったらすぐに危機を伝える様にさせてるわ」
「貝殻持たせてるか」
「そうしてる、まあそれでもな」
「そっちは順調か」
「そういうてええ、これからも最新の技術も導入していって」
 そうしてというのだ。
「やっていくわ」
「そうか、頑張っていけや」
「ああ、あとおいらも最近喋り方が越前に関西入ってきたな」
「越前の訛りでな」
「そうなってきたわ」
 尾崎は笑ってこんなことも言った、その彼もまたお門違いと思われる
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