第九十一話 内政の者達その七
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「下の連中にもそこはやで」
「ちゃんと言ってるんだ」
「そやで、あと今度道路建設もしていくけれど」
「そっちも予算がいるね」
「何かとね、あーしの仕事もやること多いね」
「けれど予算のことはね」
「ああ、色々考えてくれるんやね」
麻里佳は片平に笑って応えた。
「それ有り難いわ」
「そこは任せてね」
片平も笑顔で応えた。
「お金はちゃんとしてるから」
「こっちも工面していいの築いていくからね」
「じゃあね」
「いいもの築いていくよ」
笑顔で言う麻里佳だった、そしてだった。
今度はその麻里佳が他の場所に行った、そこは川端が取り仕切る鉱山の部署では自分の受け持ちの役場で日本の地図浮島のそれまで載っているそれを見ている。
その川端が麻里佳に行ってきた。
「いや、日本の資源はあれや」
「金や銀はあってもだね」
「石炭とかはまだある」
そうしたものはというのだ。
「けどどうもな」
「色々な資源がないんやね」
「そや」
その通りだとだ、川端は麻里佳に行った。
「幸い太平洋全体やと多いわ」
「オーストラリアとか特にだね」
「あと浮島もあるしな」
「浮島の資源大きいね」
「そや、そういえば自分浮島の政は」
「ちゃんとしてるで」
すぐにだ、麻里佳は川端に答えた。
「安心してや」
「それはええわ、それで資源の話に戻るけどな」
「日本はやね」
「金山に銀山があって石炭もあるけど」
「他がないわ、あと掘るにもな」
川端は今度はそれの話をした。
「最近結構や」
「結構?」
「そや、最新の技術を入れていってるわ」
「ツルハシやスコップだけやないね」
「そういうのも使ってるけどな」
「それだけやないんやね」
「トロッコも導入してるしな」
こちらもというのだ。
「こっちの世界でも鉄道敷かれだしてるしな」
「そっちの線路はあーしの管轄だしね」
建築を受け持っている彼女のだ。
「目指せ日本全土にやね」
「敷いていってるか」
「列車も走りはじめて」
「こっちもトロッコ使ってるわ、他にもな」
「陰陽術や錬丹術の技術も使ってやね」
「科学もな」
これもというのだ。
「導入していってるわ、あと重罪人はガチでな」
「酷使してるか」
「明らかに凶悪犯罪を犯した奴は」
川端は麻里佳に話した。
「宰相さんも容赦せん方針やしな」
「それでやな」
「そや、ほんまにや」
まさにというのだ。
「重罪人は危険な場所に真っ先に送り込んで半日以上働かせてる」
「妥当なとこやな」
「死んでも生き返らせてすぐに再投入や」
「完全に消耗品扱いやな」
「普通に雇っている鉱員には出来ん」
川端もそれはわかっていた。
「やっぱり普通の人と罪人はちゃうからな」
「そこ
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