第九幕その十一
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「お礼には及ばないよ、まあわかってるなら」
「このままね」
「先に行くんだよ、あとあんた達ひょっとしたら」
「ひょっとしたら?」
「思わぬ再会があるかもね」
「オズの国に相応しい」
「そう、そうした出会いがあるかもね」
再会、それがというのです。
「ひょっとしてね」
「予感かしら」
「そう、予感だよ」
その通りという返事でした。
「あたしのね」
「じゃあひょっとしたら」
「その時を期待しておくんだよ」
「それじゃあね、またね」
「ええ、またね」
始祖鳥とドロシ―達は別れました、ですがこの時神宝は世界樹の上を普通に暮らしているオオウミガラス達を見て言いました。
「本当に普通に」
「うん、暮らしているね」
「世界樹の中で」
「これもまたね」
「オズの国ということですね」
「そうだよ、本来は北の寒い場所にいたけれどね」
もう外の世界では絶滅していないです。
「ムシノスケ教授が言うには」
「海沿いの、ですね」
「オズの国だとね」
「こうしたところにもですね」
「いたりするんだ」
「そうなんですね」
「世界樹の中にはね」
つまりこの場所ではというのです。
「こうしてね」
「他の鳥さん達と一緒に」
「暮らしているんだ、それとね」
「それと、ですか」
「これまで見た通りね」
「色々な住人がいるんですね」
「世界樹もね」
他のオズの国の場所と同じくというのです。
そうしたお話をしてです、一行は上の層に向かいました。そこでは一行はその場にいたエルフにこんなことを言われました。
「この上の層は蔦が沢山出てね」
「絡まってるのかな」
「そうなの」
エルフは大尉に答えました。
「そうなっていてね」
「進みにくくなっているんだね」
「皆困ってるの。それで私達や人間の人達が斧や鋸や鎌で切ろうと思ってるけれど」
「ああ、それなら心配無用だよ」
すぐに樵がエルフに言いました。
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