第九幕その七
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ヤマネは大尉にこんなことを言ってきました。
「いや、大尉さんは久し振りだよね」
「うん、ここに来たのはね」
実際にとです、大尉はヤマネに答えました。
「結構前だったね」
「そうだったよね」
「けれどね」
「こうして今来てだね」
「楽しんでるよ」
「それならだよ」
アライグマもいます、それで一行に言ってきました。
「存分に楽しんでね」
「そうさせてもらうね」
「そうしてくれたら僕達も嬉しいしね」
「それではね」
「僕達ここにずっといるけれど」
世界樹の中にというのです。
「とてもいい場所だよ」
「食べものは一杯あるしね」
「お水もあちこちに樹液が湧いていてね」
「それを飲めて身体も洗えるから」
「快適だね」
「凄くね」
極めてというのです。
「本当にいい場所だよ」
「私もそう思うよ」
「食べものを洗うことにも困らないよ」
アライグマは彼の特性についても言います。
「お水も一杯あるから」
「いいことだよね」
「沢山の生きもの達が楽しく暮らせる」
「そうした場所だね」
「そうだよ、本当にね」
アライグマは無花果を食べつつ言います。
「快適そのものだよ」
「そういえばここには今鳥さん達いないね」
ふとトトがこのことに気付きました。
「一杯いるのに」
「この近くには今はいないね」
実際にとです、狐がトトに答えました。
「彼等は飛べるからね」
「だからだね」
「他の層に移動しやすいし階段を使えば」
「移動出来るしね」
「だから今はここにいないかな」
狸も言ってきました。
「離れたところにいるのかもね」
「同じ層でもだね」
「この層も広いからね」
幹と葉が幹を中心にかなり拡がっています、円形ですがその縁がかなりの広さになっているのです。
「だからね」
「それでなんだね」
「そう、同じ層にいても」
「離れた場所にだね」
「いるのかもね」
「まあすぐに会えるよ」
ジャックは皆に笑顔で言いました。
「だからね」
「それでだね」
「ここは会えないと思わずに」
「次に会う時を楽しみにしておく」
「それがいいわね」
「次の機会ってことね」
「そう、オズの国だから」
それでと言うジャックでした。
「今は皆で楽しく食べてね」
「どれも美味しいわよ」
ドロシーは今は大尉がそのサーベルで奇麗に切ってくれたメロンを食べています。実によく熟れているメロンです。
「だからね」
「それで、ですね」
「皆でお腹一杯食べて」
「それからですね」
「上の層に行くんですね」
「さらにそうするんですね」
「そうしましょう、まずは食べましょう」
こう言ってでした、ドロシーが率先して食べてです。
一行は自分達のところに来てくれた世
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ