暁 〜小説投稿サイト〜
魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第38話 マフィアの仕事
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薬入りドリンクを飲ませる事に成功。
そして此処が重要。ハニートラップである。
「その……ここでは周りの音が気になりますわ。どこか、別の部屋で……二人きりで飲みませんか?」
標的に腕を絡ませ、胸を押し付ける様にする。すると、案の定標的は顔を赤くして、私を抱き寄せる。
「分かった。僕の部屋へ行こう。……沢山可愛がってあげるからね」
「……はい」
顔を赤くして、これから行う事に気付いて照れている、ウブな女の演技をする。
そのまま標的の部屋に入る。入って直ぐに飲み物を置くと、標的は私の腕を引っ張って、ベッドに押し倒した。
第三段階クリア。標的と二人きりになる事に成功。
後は自由だ。あらゆる手段を用いて情報を引き出して殺す。それだけだ。
???と思っていたのだが。
「君、第一魔法刑務所の黒華琴葉だよね? こんな、犯罪者だらけのパーティーに来て、参加者全員を捕まえる気かい?」
そっちでバレたか。
まぁ、数日前の自分っぽい事を言えばいいんだよね。簡単な話だ。
「そう……バレたなら仕方ないね。貴方はこれから私をどうするつもり?」
「それは勿論、君から誘ってきたからね」
標的が私のドレスの裾を持ち上げて、太腿に触れる。それに感じた様に、ピクリと体を動かすと、それに標的は興奮した様で。
「君、感じやすい体質? 可愛い反応してくれるね」
「やっ、ちがっ……!」
演技。顔を赤らめ、恥ずかしがっている様な雰囲気を出しつつ、あくまで看守らしい感じを出す。
「強がらなくてもいいさ。丁度相手を探していたんだ。大分溜まってるから、発散させて貰うとするよ」
「……なら、その代わりに教えて欲しい事があるの。貴方が達した回数分、私の質問に答えて貰う」
「いいよ。じゃあ、意識飛ばさない様にしてね……?」
それからは本当に簡単だった。
標的を、湊さんに叩き込まれた技術で、短時間の内に何度も達する様にして、只管回数を稼ぐ。途中から形勢逆転とでも言いたげな表情で私を攻め始め、私も何度か果てたが、満足はしなかった。
そしていよいよ最終段階。情報を引き出す。
途中何度か返答を躊躇う事があったが、その時はまた奉仕してあげて、無理矢理答えさせる。それを繰り返していたら、湊さんから命令された分の情報を一通り聞き出すことが出来た。
と言うわけで最終段階もクリア。
「……そう、分かった。じゃあ……死んで?」
扉と窓を蹴破って、部屋の中に構成員達と要が入ってくる。一瞬にして標的は殺されて、ぐちゃぐちゃになったベッドが、更に血で汚れる。
構成員がそのまま部屋を出て、パーティー会場へ向
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