四十三匹目
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忙しい。
文句があるなら魔法実技で捩じ伏せてやるからそのときまで待っていろ。
気に食わんならお仲間を連れてきても構わんぞ」
マーガレットは泣きながら教室から出ていった。
「あー…やり過ぎたかな?」
「私は嬉しかったわよシラヌイ」
「シラヌイがやってなかったら私が剣を抜いていただろうしな」
「僕が動いて正解だったね…」
「ちゃんと峰打ちだぞ?」
「このアホカラス風刃抜刀構えてた」
「「おい」」
僕とクーちゃんににらまれてシャクティが顔を背けた。
殺る気満々じゃん……。
暫くして担任の先生が入ってきた。
「あれ?」
入ってきたのは担任と副担任。
担任の方はたぶんヒューマンの女性。
でも副担任は……。
「ドルス教官……?」
ギルドの昇級試験で戦った人だ。
たしかこの人王立魔導学院の教官じゃなかったっけ?
「皆さんこんにちは、私は皆さんの担任のレイ・デンドロビアです」
「副担任の、ドルス・バルバリンだ。あー…こんな顔だが小心者でな、泣かれると困る」
担任、副担任の挨拶のあと簡単なSHRがあり解散だった。
まぁ、初日はこんな物だろう。
「シラヌイ君はすこしのこってください」
「はい」
皆が帰ったあと、教室にはレイ先生とドルス教官とくーちゃんと臣下が残った。
「あー、久しぶりですシュリッセル様」
「畏まらないでくださいドルス教官。それはそうとなぜこちらに?」
「シェルム様の命です」
「それはどのような?」
「……………………………………」
あれ? なんで黙るの?
「いえ、そのー、えっとー……」
「ぬいちゃんと我儘姫のお目付け役」
メリーちゃんがボソッと呟いた。
ドルス教官が冷や汗を流している。
「あー……心中御察ししますドルス教官」
そっかー…ドルス教官からすれば僕は上司の息子っていう非常にやりにくい相手な訳か。
「えっとー……僕の事はシュリッセルとかそういう家柄とか考えず、一生徒として扱って頂ければ」
「すいません無理です」
「えぇー……」
どゆこと………。
ドルス教官が壁に手をついてぶつぶつ呟きだした。
内容を纏めると、自分より強い奴のお目付け役とか嫌だ的な。
「こ、氷が…氷が降ってくる……!」
終いにはカタカタ震えだした。
なんか、例のバトルがトラウマになってるらしい。
「えっと……レイ先生」
「はいわかりましたシラヌイ君。後は私がどうにかしておくので、帰っていいですよ」
「アッハイ」
家に帰ってお母様にドルス教官の事を話して
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