四十二匹目
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「父上? こんな所で仕事をサボって何をしておられるのですか?」
「あ、や、これはだな、御父上が…」
「父上がここでシラヌイとサボっていると教えてくれたのはそのお爺様ですよ?」
アーネストがため息をつく。
「父上、それでなぜ父上はシラヌイを抱いているのですか?」
スッと辺りの雰囲気が冷たくなる。
「わかったわかった…。仕事に戻ろう…。シラヌイ君を頼んだ」
父親と同じようにして、アーネストも屋根の上から去っていった。
「シラヌイ、父親と何を話していたの?」
「学園ではクーちゃんを護ってはくれまいか、って国王様とアーネスト様に言われた」
クーコがシラヌイの首筋を撫で回す。
「くゅ〜ん……」
「シラヌイ、貴方私を護れる?」
「こゃぁん……もちろん……くゅ〜……」
「そう。なら貴方は私の騎士よ。拒否権はないわ」
「うゅー?」
「ふふ…貴方はそれでいいわ…。私の可愛いナイトさん」
遂に耐えきれなくなり、シラヌイが獣化した。
「幸せなナイトね、主に撫でてもらえるなんて」
からかうような口調で、笑顔を浮かべながらクーコが言った。
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