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憑依先が朱菜ちゃんだった件
第19話
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借りることもあるだろう。そうでなければ対等な立場とは言えないからな。

うーん。やっぱり朱菜の方が俺より盟主に相応しいよな。何で俺が盟主で、朱菜が盟主代理兼秘書なんだ?今からでも立場を代わって欲しい。いや、俺に盟主代理と秘書業ができる訳でも無いんだけどな。



【視点:朱菜】



「そもそも、初撃の不意打ち攻撃も弱肉強食を法としている魔物、魔人からすれば防御も回避もできぬ者が悪。
こちらがリムル殿達の人となりを見極めようとしていた様に、オオツツキ殿も我らが友好関係を結ぶに値する武力を持つか見極めようとしていたと考えれば得心がいく」


………ガゼル王が何か凄い勘違いをしています。私は別にドワルゴンの武力を見極めようなどとしていませんでした。

今後の為にドワルゴンとは友好関係を結ばなければいけないので、ガゼル王を殺す訳にはいかないとは思っていましたが……。

手心を加えた真正面からの攻撃だけでは、リムル様を侮られた不快感を拭うことができないと思ったので、少しでも私の気分をスッキリさせる為にガゼル王への嫌がらせも兼ねて不意打ち初撃をしただけなんです。

鋼金暗器、二之型・龍を使ったのも変則的な攻撃でガゼル王が困惑する無様な姿を見たかったからで、それ以外の理由は一切ありません。

ですが、ここはガゼル王の勘違い通り、私がドワルゴンの武力を見極める為、不意打ちも含めた攻撃をしたことにしておきましょう。だって、その方がリムル様と国のことを考えて行動をした盟主代理兼秘書っぽいですし。

と、私がこんなことを考えている間にガゼル王が白老の存在に気付いたみたいですね。300年振りに再会した師弟ということもあって、色々と話が盛りあがってます。

………あれ?ガゼル王が白老の弟子ということは、私とリムル様、お兄様、紫苑、蒼影だけでなく、お父様とお母様、紫呉、蒼月もガゼル王の弟妹弟子ということになるのでは?

一般的な大鬼族(オーガ)は人間と同じで寿命が100年前後ですし、大鬼族(オーガ)で300年以上生きた白老はある意味異常な存在。

お父様とお母様、紫呉、蒼月の歳は確か30代後半から40代前半。朧流の門下である以上、お父様達もガゼル王の弟妹弟子ですよね?

あっ、いつの間にかお父様達もガゼル王と白老の会話に加わっています。私やリムル様、お兄様達も朧流の門下であることを話しているみたいです。

ガゼル王はお父様達と会話を終えると、私とリムル様の所に向かってきました。そして―――


「よもや、リムル殿とオツツキ殿が俺の弟妹弟子とは思いもせなんだ。これからはリムル、シュナと呼んでもいいか?」


予想通り、先輩風ならぬ兄弟子風を吹かせてきました。いや、別にこういった態度が嫌いって訳ではないん
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