暁 〜小説投稿サイト〜
魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第36話 Side.Mafia
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マフィア。湊さんの前の首領の時代のマフィアは、敵対組織の人間や、大戦で親を亡くした孤児達を被験体として、人体実験を繰り返しながら魔法を開発していった。今では禁忌となっている、“精神操作”、“蘇生”等の魔法が、人体実験に因って研究され、完成した。
現在禁忌に触れる魔法は、幹部以上の人間にしか伝わっていない。また、幹部等も知っていても、使う事は無い。利益が無いからである。

もう一つは“マギア”と言う、魔法犯罪組織。大戦の半ばで消滅したらしいが、マギアが残した研究は、現在の魔法技術に大きく影響している。

???私が存在するのだって、マギアが存在したから。

「……ん。どうしたんだい、琴葉。顔色が悪い様だけど」

マギアは大戦の始め、とある実験をした。

それは、魔法で戦闘用の“人形”を作ること。

「私……マフィアに来て、よかったのかもしれない……」
「琴葉……?」

“試作品壱号”。

毎日が実験の日々。

研究所を湊さんが指揮を執る遊撃部隊が破壊しに来なかったら。
そう考えるだけで恐ろしくなる。

マギアも禁忌に触れる魔法を開発していた。それと共に、実用的な魔法の研究も行った為、彼等の魔法研究が現在に繋がっている。

人形と言っても、私は人と同じ造りをした体を持っている。奴等がそっくりに仕上げたから。

なのに、毎日殺されて、蘇生されて。


「湊さん……私を、マフィアでどう使うつもりですか」



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