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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第125話:Glide Armor
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力を平和のために使い、もう1人は己の欲望のために使った。
偶然かそれとも運命なのか…彼らは互いに自分が最高と自負するロボットを造り上げた。
片方は“平和”、もう片方は“破壊”を息子に託した。
『エックス、ゼロ。また戦いが起きてしまったようじゃな。非合法の組織と言えども平和を守ってきた者達と戦わねばならぬとは悲しいことじゃ…エックスよ、お主達も知っておると思うが、ルイン・シャドウと言うルインの偽者が動き出しておる』
「やはり偽者か」
『あれは恐ろしい存在じゃ、あのアーマーに潜んでいた悪意…ロボット破壊プログラムが個体となって意思を持ちながら動いておると言うのがな。あれをあのまま放置すればイレギュラーの大量発生!あのシグマの悲劇が再び繰り返されてしまうかもしれん……まさかこのような事件が起こるとはのう……』
「………大丈夫ですライト博士。ルイン・シャドウは俺達が何とかします!!」
「あいつの顔で好き勝手されるわけにもいかない。Dr.ライト、あなたが俺達の前に現れたのはルイン・シャドウの正体を教えるためだけではないでしょう?」
ゼロの問いにライト博士は頷くとエックスに授ける新型の強化アーマーのホログラムを映した。
『正直、ルイン・シャドウ…そしてそれを追う勢力の力は未知数じゃ。今回の強化アーマーであるグライドアーマーは完成した状態で渡す。エックス、グライドアーマーの各部位のパーツを説明をしよう。』
「お願いします博士」
『まずヘッドパーツは装着するとエネルギーの吸収範囲が飛躍的に上がり、今までのアーマーよりも長期戦に向いた性能にしておる。ボディパーツは防御力が上昇し、セカンドアーマーと同様のギガクラッシュを放てる。アームパーツはチャージショットの射程距離を長くし、高いホーミング性能を持ったエネルギー弾を伴って発射出来るようにした。そしてフットパーツ、これがグライドアーマーの最大の特徴じゃ、かつてのフォースアーマーとファルコンアーマーで培われたホバリング機能とフリームーブ機能を更に進化・最適化させたこのグライド飛行システムは、エックスにかかる負担を極限まで減らす事に成功し、更に滞空時間の上昇と長時間の滑空が可能にしたのじゃ。さあ、エックス…カプセルに入りなさい』
「はい」
ライト博士に促されたエックスはカプセルに入るとグライドアーマーを装着する。
『エックス、本来なら1つずつ渡して能力に慣れさせるべきなんじゃが、今のお主はいきなりフルアーマー状態になったことで体が思った通りに動けないかもしれん。お主ならすぐに慣れるじゃろうが…ゼロ…エックスのサポートを頼んだよ』
「了解」
『…ところでゼロ』
「ん?」
ライト博士の戸惑うような態度にゼロは首を傾げた。
『
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