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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第34話 新年魔法大会 【崩れる】
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再生すればいい。

じゃあ何が痛い?

痛い。

頭が痛くなる程の絶叫。その直後、それを?き消すかの様に、一つの爆発が起こる。
爆発が起こったのは???一舎代表者席。

要達が、巻き込まれた?

「準決勝は出来ませんよ。だって???ここで、みんな殺されるんですから」

美桜ちゃんを見る。優しい彼女がそんなこと言う筈ない。


「???ああ、なんだ、そういうことだったんだ」


自分のモノとは思えない程の、感情が含まれない、小さな声。

視線の先にいる彼女の後ろに???黒い外套を纏う、青年が立っていた。


魔法無効化。第一魔法刑務所を囲う様に、魔法を発動させる。

「おいで???“絶刃(ぜっぱ)”」イメージによって愛刀を出現させ、腰に提げる。


そのタイミングで、耳を劈く様な断末魔が響き渡る。モニター越しにこの大会を見ていた人達が、殺されたのである。

「……こっちゃん?」

だが、そんな事は関係ない。

青藍が私の腕を掴んで、私を止めようとするが、それを振り払って私は進む。


私は???ヤツを殺す。


「“久し振り”だねぇ、琴葉君」
「私は御前を殺す。???マフィア首領(ボス)、“黒華湊”」


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