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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
インターミッション〜束の間の休日〜
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んで受けさせてもらおう。」
そしてルイゼやタチアナに話しかけられたエンネア、レオノーラとゼシカに話しかけられたアイネスはそれぞれ生徒達と和気藹々な様子で交流をしていた。
「やれやれ…………派遣されてまだ1週間だって言うのに、すっかり馴染んじまったな、鉄機隊の連中は。」

「ハハ、そうだな。」
かつては自分達にとっての”敵”であったデュバリィ達”鉄機隊”が生徒達と馴染んでいる様子をランディとリィンはそれぞれ苦笑しながら微笑ましく見守っていた。
「しかし授業と言うからには指導など最低限の体裁を…………」

「フフ、それよりもちょうどいい機会ですから水場ならではの真剣勝負をする方が互いの鍛錬になると思いますよ?」
一方ミハイル少佐の指摘を柳に風に流したリアンヌ分校長はある提案をし
「皆様、喉が乾いたらこちらで冷たいドリンクをどうぞ。」
一人だけいつもの執事服姿のセレスタンはプールサイドの端に置いたテーブルにドリンクを並べて待機していた。

試験明けの高揚のまま、リィンはZ組生徒やそれ以外の科の教え子たちと指導や勝負などで交流を深め…………最後はお約束のように、リアンヌがリィン、ランドロス、ランディ、ミハイル、デュバリィ、エンネア、アイエンスを勝負に巻き込み―――白熱の勝負が繰り広げられる中、濃密な特別授業は幕を閉じるのだった。


〜夜・宿舎〜

試験を終えたその日の夜、ユウナ達Z組の生徒達はティータと共にロビーにあるソファーに座って今日一日の出来事を振り返っていた。
「は〜、テスト後にプールなんてさすがにクタクタっていうか…………」

「と言いつつ目一杯楽しんでたみたいですが。」
疲れた表情で溜息を吐いたユウナにアルティナは苦笑しながら指摘した。
「まあ、名勝負も見られたしいい授業だったと思うけどね。」

「うん、特にセレーネ教官は凄かったわ…………リアンヌ分校長と互角の勝負をしていたし。」

「あ、それはあたしも思ったわ。運動が苦手って訳じゃないけど、リィン教官やランディ先輩みたいに前衛特化型の人じゃない…………というか、どっちかというと後方からの支援や攻撃が得意な人に見えるのに、あの分校長と互角の勝負をしている所を見た時は驚いたわ…………」
クルトの言葉に続くように答えたゲルドの話を聞いたユウナはリアンヌ分校長達教官陣による勝負の際、セレーネがリアンヌ分校長と互角の勝負をしていた事を思い返し
「セレーネ教官は竜族―――それも水中や水上戦が専門である”水竜”との事ですから、セレーネ教官の泳ぎが早い事はそれ程おかしくはないかと。」

「あ…………そう言えばツーヤちゃんからも、ツーヤちゃん達”水竜”はみんな泳ぎが得意みたいなことを聞いたことがあります。」

「へー…………そうだ
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