第143話
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うん!(もうすぐまた会えるね、アスベル…………!)」
リースの言葉に頷いたソフィは嬉しそうな表情で回収した封印石を見つめた。
その後リース達は転移陣に乗ってその場から消えて中間地点に到達した。
一方探索を開始したエステル達だったが、時折襲い掛かって来る魔物達はエステル達が手を出す前にリオンが自らの鬱憤を晴らすかのように単身で圧倒していた。
〜第六星層・オベロン社秘密工場〜
「空襲剣!飛連斬!まだだっ!千烈虚光閃!!」
襲い掛かってきた魔物はリオンの早業による連携攻撃によって一瞬で散り
「僕の前から消え去れ――――ブラックホール!!」
更に剣技を放ち終えたリオンはエネルギーを溜め終えたシャルティエを掲げ、強力な闇を生み出す昌術を発動して距離を取って昌術を発動しようとしていた魔物達を殲滅した。
「フン、他愛ない。」
(ぼ、坊ちゃん〜、幾ら何でも飛ばし過ぎですよ〜。場所が場所だから坊ちゃんの憤りも理解できますが、このオベロン社秘密工場は”想念”によってあくまで本物そっくりにしているだけですし、何よりも今回はあの時と違って仲間もいるんですから、わざわざ一人で戦う必要はありませんよ?)
「シャルティエの言う通りよ!ここに来てからのリオン、独断専行し過ぎよ!今のアンタ、ボースでの竜事件の時のアガットみたいに周りが見えていないわよ!?」
リオンに忠告するシャルティエに続くようにエステルはリオンに近づいて注意した。
「僕をあんな相手の力量も分からずに挑むような無謀な男と一緒にするな!」
「そりゃレーヴェにも一人で勝てるアンタだったら、そこらの相手には負けないだろうけど、それでもリオンもあたし達と同じ人間なんだからいつかは疲労するでしょう?終点どころか、まだ始まったばかりなんだからもうちょっと冷静になりなさいよ。”黒騎士”の伝言から察するに、この”星層”ではリオンの昔の仲間が封印されている”封印石”が手に入るんでしょう?ここがリオンにとって一番来たくなかった場所である事はここに転移した時の反応からわかるけど、今回はここに来た目的は以前のリオンの目的と違うんだから、そこまでカリカリする必要はないじゃない。」
(エステルの言う通りですよ、坊ちゃん。”あの時”と違って、今の坊ちゃんは一人ではありませんし、今回ここに来た目的はスタンやカイル達を助ける為ですよ?スタン達に会った時に笑われない為にもいつもの冷静な坊ちゃんに戻ってくださいよ。)
「……………………フン、僕とした事が頭に血が上りすぎていたようだな……………………」
エステルとシャルティエの説得によって少しの間黙り込んだリオンは鼻を鳴らしてシャルティエを鞘に収めた。
(………あの方、この場所が”一度目の死を迎えた場所”だと仰っていましたが、一体どのような事があっ
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