第143話
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チャードが放った雷撃をまとった乱舞技にしてリチャードが習得している秘奥義(Sクラフト)でも最大の威力を誇るSクラフト―――緋王電楼刃によるダメージに耐え切れなくなった敵は”グリモア”の姿に戻り
「止めよ!!」
シェリアが短剣を投擲して”グリモア”に止めを刺した!
「…………なんとか撃退できましたか。」
「うふふ、今回も中々歯応えのある相手だったわね。」
「ん…………”偽物”とはいえ、あの強さ……改めて”グリモア”は魔物の中で最も厄介である事がこの”星層”で思い知らされたね。」
戦闘が終了するとリースは静かな表情で呟き、小悪魔な笑みを浮かべたレンの言葉に頷いたフィーは静かな表情で答えた。するとリース達の目の前に転移陣と一つの封印石が現れた!
「綺麗……何かの宝石かしら?」
「いや、あれが”封印石”だよ。」
始めてみる封印石に見惚れているシェリアにリチャードが説明し
「ええっ!?という事は私達、さっきまであの石の中に封印されていたの!?」
「そして、その封印石がこのタイミングで現れたという事はあの封印石に封印されている人物は…………」
「うん、リチャードは今ここにいるから、絶対にアスベルだよ…………!」
リチャードの説明を聞いたシェリアが驚いている中ある事に気づいたヒューバートは封印石を見つめ、ソフィは封印石を嬉しそうな表情で回収した。
「そういえば…………現れた時から気になっていたのですが、先程の剣士と共に現れた異形の姿をした人物はリチャード陛下御自身だと、リチャード陛下も仰っていましたが…………」
「そうだね…………先程現れた私を一言で説明するならば、私の”黒歴史”と言った所さ♪」
イオンの説明にリチャードは苦笑しながらその場で少しの間考え込んだ後笑顔を浮かべて答え、リチャードの答えにリース達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「どう考えても、”黒歴史”ってレベルの変貌じゃないんだけど。」
「同感、です。先程現れた異形の人物は、”魔物”の類、でした。」
「あんた達は細かい事を気にし過ぎ。や〜ん、あれよりももっと酷い”黒歴史”があるどこぞの傲慢親善大使と比べたら、リチャード陛下の”黒歴史”なんて大した事ありませんよ♪」
ジト目のフィーとアリエッタに指摘したアニスは笑顔でリチャードに媚を売り、その様子を見たその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「(ルークとは別チームで本当によかったですね…………)ア、アハハ…………え、えっと………それよりも転移陣が現れたという事は恐らくあれが中間地点に向かう転移陣と思われますから、封印石も回収しましたし、そろそろ行きませんか?」
イオンは苦笑しながらルークの顔を思い浮かべた後話を逸らすために先に進むことを提案し
「そうですね。それでは行きましょうか。」
「
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