二十三 取り違え
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らの知り合いか?」
ナルトのせいでダンゾウとのパイプ役にされたのならば、ナルトを恨んでいるはず。
薄暗い廊下を先だって歩くハヤテは、背後からの問いに、「…さァてね」と曖昧な答えを返した。
「それより、そろそろ君の弟が帰ってくると思うよ」
チラリと右近を見やってのハヤテの言葉に、鬼童丸と右近はビクッと肩を跳ね上げた。
ダンゾウを監視していた左近が帰ってくるということは、ダンゾウが帰還してくるということ。おそらく、帰ってきて早々、天地橋に波風ナルと共に向かうよう任務を言い渡されるだろう。
ならば、こんなところで、しかも月光ハヤテと一緒にいる光景を見られたら溜まったものではない。
鬼童丸と右近は急いで駆け、ハヤテを追い越してゆく。
通り過ぎ様に、ハヤテのほうをチラッと見やった二人の視線は、疑念に満ちていた。
急いで自分から遠ざかった右近と鬼童丸の背中を見送っていた月光ハヤテは、口許を手で覆う。
「昔からの知り合い…か」
ナルトのことを昔から知っているのか、という鬼童丸と右近の質問。
寸前の彼らの問いを思い返しながら、彼は誰もいない薄暗い廊下で、ぽつり、呟いた。
「彼が木ノ葉の里を抜ける以前から────知っているよ」
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