エピローグ
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算用ではあったもののそれなりに切実な理由からこの賞金を当てにしていたらしい。だからだろうか、柄にもないことを彼女が口走ったのは。
「……しょうがねえなあ、昼はラーメンぐらい奢ってやるから少しは元気出せって」
「なら俺、プラス150円の大盛で……」
「駄目。80円の煮卵トッピングまでなら許してやる」
きっぱりと言い切る糸巻に、ようやく元気が戻ってきたのか呆れたような鳥居の視線が向けられる。
「……俺の立場で言うのもなんですけど、そういうとこケチですねえ、糸巻さん」
「るせい、アタシだって毎日金欠なんだよ。奢ってやらないぞ」
こうして、ひょんなことから首を突っ込むこととなった彼女らの家紋町裏デュエルコロシアムを巡る戦いはひとまずの解決を見ることとなった。互いにその結果には釈然としないものを残しながら、それでも戻ってきたつかの間の日常に帰っていく2人。ただ、糸巻は半ば確信していた。近いうちに、また面倒事に巻き込まれるのだろうと。
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