暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
エピローグ
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
算用ではあったもののそれなりに切実な理由からこの賞金を当てにしていたらしい。だからだろうか、柄にもないことを彼女が口走ったのは。

「……しょうがねえなあ、昼はラーメンぐらい奢ってやるから少しは元気出せって」
「なら俺、プラス150円の大盛で……」
「駄目。80円の煮卵トッピングまでなら許してやる」

 きっぱりと言い切る糸巻に、ようやく元気が戻ってきたのか呆れたような鳥居の視線が向けられる。

「……俺の立場で言うのもなんですけど、そういうとこケチですねえ、糸巻さん」
「るせい、アタシだって毎日金欠なんだよ。奢ってやらないぞ」

 こうして、ひょんなことから首を突っ込むこととなった彼女らの家紋町裏デュエルコロシアムを巡る戦いはひとまずの解決を見ることとなった。互いにその結果には釈然としないものを残しながら、それでも戻ってきたつかの間の日常に帰っていく2人。ただ、糸巻は半ば確信していた。近いうちに、また面倒事に巻き込まれるのだろうと。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ