こんな体験した女子もいたかも。
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【昭和61年7月X日(日)】
今日は高校初のテニスの公式試合だった。
結果としては一回戦で惜敗だったけど、一年生では一番有望だと、先輩が誉めてくれて嬉しかった。
タツヤも応援に来てくれた。
昨夜の電話でデートに誘われたとき、今日の試合のことを正直に伝えたからだ。
「応援に行く」と言ったタツヤを、
「アンダースコート見たいんでしょ」とからかってしまった。
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試合が終わり、打ち上げもすんでから、タツヤに電話した。
家に一人でいるというから、遊びに行った。
試合は惜しかったね、と慰めてもくれたけど、すぐに今日初めて見た、私のユニフォームの話に持っていった。
中学からの付き合いだから、スコート姿は3年間見ているけど、中身はブルマーだったから、今日が初めての純白フリルだったわけだ。
「恥ずかしくないの?」
と直球で聞いてきたから、
「ちょっと恥ずかしいよ。でも、それ以上にテニスが楽しいの」
と正直に答えた。
誰だって最初は視線が気になる。それが試合に集中している間は気にならなくなり、やがて完全に平気になる。
これが女子の本音だ。
しかも、テニスルックはかっこいいし、可愛いと思う。
好きなテニスを最高のファッションでする──とても幸せなこと。
それなのに、男子はどうしてスコートのめくればかり気にするんだろう。
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地面に転がったボールをラケットでポンポン叩き、大きく弾ませて片手でキャッチする動作──これがスマートにできれば、いかにも上級者みたいに見える。
(バドミントンならラケットでシャトルをすくいあげる──あれもおしゃれ)
タツヤが見たいと言うから(何の役に立つの?)、制服のままでやって見せた。
ちょっと膝を曲げる、いつもの動作だけど、変な感じだった。
それからストロークの素振りをリクエストされた。
腰をひねると、制服のスカートがまとわりつくのがよくわかる。
なるほど、スコートの短かさには必然性があるのだ。
スマッシュの素振りというリクエストは拒否した。
そこまでするなら、ウエアが必須だからだ。制服のスカートがめくれたら大惨事になってしまう。
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着替えた──公開生着替え。
実は慣れている。更衣室が足りなくなる公式戦では意外とある。
アンダースコートかブルマーをスカートの中でショーツの上に穿く。
それだけのことだ。
上半身のスポーツブラは見えてもあまり問題ない。そこはタンクトップの感覚に近いものがあった。
男子の部屋でプライベートなテニスルックになった私。
ちょっと恥ずかしいけど、誇らしさも感じた。
ポンポンボールをスコートでもう一度。ただし、膝を曲げないで──。
つまり、パンチラさせる
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