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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第123話:AXL
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々とした戦士でその男の名は誰もが知る所。
「マジでレッドかよ」
「レッド!!」
忘れるはずがない。
兄とも父とも慕った戦士である。
そんな彼は堂々とハンター達に宣告する。
『聞こえているかハンター共、俺はレッド。ご存知の通り、レッドアラートのリーダーだ。わざわざ表に出て来たのは他でもない。逃げ出しやがった俺達の仲間が、事もあろうにお前らの所に転がり込みやがった。そう、そこにいるアクセルだ』
レッドはアクセルをぞっとする目で見て、少年の心中を見出だそうとした。
アクセルは毅と見据える。
「レッド、僕は帰らないよ。レッドとレッドアラートが変わった今、もう僕の居場所はない。僕は僕の心に従ってここに来たんだ。絶対に戻らない!!」
迷いなき眼でアクセルはレッドに言い放った。
アクセルの心は既に決まっている。
『そうか。帰らない、か…ならばハンター対決ってのはどうだ?真のイレギュラーハンターを決めてみないか?最後まで生き残った方が勝ちだ。悪いがこっちは、今まで捕まえてきたイレギュラーを仲間として使わせてもらうぜ、文句は無しだ。俺達が負けたら、アクセルはお前らにくれてやる。当然だが、俺達が勝てば…』
それを聞いたエックスは激昂する。
エックスからすればアクセルとはあまり接点はないが、まだ幼い子供の意思を無視するようなレッドのやり方はとてもではないが許せるものではなかった。
「ふざけるな!!市街地に大型メカニロイドを解き放って街を荒らした上に彼の意思を無視した挙げ句、そんな理由で戦いを引き起こすつもりか!?」
怒りの表情と共に全身から吹き荒れる闘気にアクセルは密かに戦慄する。
『そんな理由か…』
彼は遠い目でぼそりと言う。
普段の彼をよく知るアクセルは普段とは違う彼に目を丸くした。
『俺にとっちゃ、大事なことなんだがな…』
「…?」
アクセルにはレッドの真意が分からない。
何故このような戦いを挑んだのかも、何故レッドアラートが変わってしまったのかも。
『とにかく、アクセルは意地でも取り返す…絶対にな!!』
レッドは一同を見遣ると、笑って通信を切った。
「早速動き出したようね。各地でイレギュラー発生!被害の出たエリアを調べてみるわ。」
即座にモニターに世界地図が映し出され、被災地エリアが赤くポイントされている。
「ごめん、僕のせいで…」
「あなたは何も悪くないわ。悪いのはあちらの方だもの…でも…」
「面倒なことになったな。ハンターも人手不足で今ではまともに組織として機能していない。奴らを止められる実力者も少ない…」
「だな、さて…どうするかねえ……こう言う時にルインがいてくれればなあ…」
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