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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第123話:AXL
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アクセルは息を切らしていた。
鼓動が速く、乱れた息のまま、アクセルは辺りを見回して体力温存を考えてゆっくりと歩き始める。
直後、後方で大きな“音”がし、驚いて振り返った彼はすぐさま前を向き、全速力で走りだした。
一方でハンターベースでもこの騒動を察知しており、エックスがバスターの調整を終えるとライドチェイサーに乗り込んだ。
『エックス、シティ・アーベルのハイウェイで大型メカニロイドが暴れているの!すぐに現場に急行して!!』
「了解…あのハイウェイか…またあそこで事件が起きるなんて……」
脳裏に当時の記憶が過ぎるが、エックスはライドチェイサーのブースターを噴かして一気にハイウェイに向かう。
そして場所はハイウェイに戻り、アクセルは必死に走っていた。
「(レッドが差し向けた刺客…!?)」
バレットを連射しながら、少年はそんなことを考えた。
かつては兄とも父とも慕った戦士である彼はどこまでも自分を利用しようというのか。
ならば抗うだけだ。
「やっ!!」
逃げながらもアクセルはショットを浴びせるが、頑強なメカニロイドの装甲はそれを容易く弾いてしまった。
「嘘!?」
メカニロイド、メガ・スコルピオがお返しだと言わんばかりにアクセルに向けて尻尾から赤い光弾を放った。
「くそ!!」
アクセルは地面に雪崩れ込むようにかわし、バレットを構えるとスコルピオは咆哮を上げ、鋏を天に掲げている。
それはまるで戦いに歓喜しているかのようだ。
「いい気にならないでよね?」
不敵に構えたが、同時に自身の不利を悟った。
ここはハイウェイで、地上とは100mも離れている。
いくらレプリロイドでも落ちればただでは済まない上に先程の赤い光弾が道路に穴を開けてしまっている。
「(ここはまずいな…。もっと安全な場所、この先に避難しなきゃ!!)」
ハイウェイの奥には確か地上に通じる道がある。
そこまで行けばまともに戦えるだろうと判断し、身を翻した。
「さあ、鬼ごっこの始まりだよ。」
恐怖はない。
“どんな時にも揺るがない心を持て”
昔慕った戦士の言葉だ。
メガ・スコルピオはアクセルの後を追い掛けながら光弾を放つ。
「…っ、やばっ…!!」
光弾をかわしながら逃げるのは簡単ではなく、光弾の回避に気を取られて瓦礫に足を引っ掛けて転んでしまう。
早く起き上がろうとするが、それよりも早くメガ・スコルピオが鋏を振り下ろす。
「っ!!」
咄嗟に目を瞑るアクセルだが、痛みが何時までもやって来ず、体を思いっきり引っ張られた。
「大丈夫か?」
ライドチェイサーに乗ったエックスがチャージショットでメガ・スコ
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