終幕:虹が晴れる時
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ゃんのマイパッドへ送る。
七夏「あっ☆ 届きました☆」
時崎「これで、いつでも見れるようになるよ!」
七夏「はい☆ ありがとうです☆」
時崎「後、動くアルバムにするための動画も送るから!」
七夏「はい☆」
動画を送っている少しの間、そんなに面白い画面でもないのに、七夏ちゃんはマイパッドを眺めている。俺もその様子を眺めていた。
時崎「よし! これで全部送れたと思う!」
七夏「ありがとうです☆」
時崎「早速、試してみる?」
七夏「はい☆ あ、お母さんに見て貰いたいかな?」
時崎「そうだね! じゃ、今から凪咲さんのところへ!」
七夏「はい☆」
七夏ちゃんと一緒に1階へ降りる。
七夏「お母さん☆」
凪咲「あら、七夏? 柚樹君も一緒にどうしたのかしら?」
凪咲さんは、アルバム「ななついろひととき」を優しい表情で眺めていた。
七夏「えっと、アルバムいいかな?」
凪咲「いいわよ♪」
七夏ちゃんは凪咲さんの隣に座って、アルバムを一緒に眺めはじめた。
七夏「あ! この場所で、こう・・・かな?」
凪咲「?」
七夏ちゃんは、マイパッドをアルバムにかざした。
凪咲「まあ♪ 七夏が動いて・・・」
七夏「よかった☆ 柚樹さん☆ 上手く出来ました☆」
時崎「よかった!」
凪咲「素敵なアルバムに、さらにこんな仕掛けがあったの?」
時崎「動くアルバムって言うのかな?」
七夏「くすっ☆ この印がある写真が動きます☆」
凪咲「この印に、そんな意味が込められていたのね・・・ありがとう! 柚樹君! 七夏!」
俺は、一礼して、アルバムを楽しむ二人を残して自分の部屋に戻った。
さっきの事を考える。七夏ちゃんは俺の事を兄弟のように思っていたとすると、俺の想いは届くのだろうか?
これから渡す七夏ちゃんへのアルバムには、俺の願いを込めた。七夏ちゃんの心に届いてくれると信じるしかない。
相手の事を自分の事と同じように想ってくれる七夏ちゃんだけど、最後は、俺から想いを伝えなければならない!
七夏ちゃんは、過去に二人の人からの告白を断っているから、俺の想いをはっきりと断られる可能性も十分に考えられる。俺は祈るような気持ちでいた。
七夏「柚樹さん☆ 居ますか?」
扉の向こうから七夏ちゃんの声が聞こえた。
時崎「な、七夏ちゃん!」
俺は扉を開ける。
七夏「ありがとです☆ 柚樹さん、いつの間にか居なくて・・・」
時崎「親子水入らずの方がいいかなって!」
七夏「くすっ☆ お母さん、とっても喜んでくれました☆」
時崎「七夏ちゃん!」
七夏ちゃんへのアルバムを渡すなら今だ!
七夏「!?」
時崎「これを、七夏ちゃんに!」
七夏「え!? アルバム?」
時崎「あ
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