終幕:虹が晴れる時
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七夏ちゃんが教えてくれた。
七夏ちゃんの声が聞こえなくなった。電話が終わったのだろうか?
部屋を出ると、再び七夏ちゃんの声が聞こえてきたけど、さっきよりも言葉遣いが丁寧になっている。相手は高月さんだと思う。七夏ちゃんのお話しが終わるまで部屋に戻って心地良い時間を楽しむ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏「あれ? 柚樹さん? 扉、開いてます?」
時崎「ああ。開けてたから」
七夏「くすっ☆ 」
時崎「七夏ちゃん! 電話終わった?」
七夏「はい☆ えっと、ごめんなさい」
時崎「え!?」
七夏「ここちゃーも笹夜先輩も、今日は用事があるみたいで・・・」
時崎「ありがとう! 七夏ちゃん!」
天美さんと高月さんに会えないのは残念だけど、前から聞いていた事だ。少し落ち込んでる七夏ちゃんに俺は話す。
時崎「今日は七夏ちゃんと二人きりだね!」
七夏「え!?」
時崎「アルバム、天美さんと高月さんに届けてくれるかな?」
七夏「あ、はい☆」
七夏ちゃんはいつもの笑顔になってくれた。
時崎「それと、七夏ちゃんのマイパッドにアルバムを送るから! マイパッドを貸してくれるかな?」
七夏「はい☆ じゃ、七夏のお部屋へ来てください☆」
時崎「ああ!」
七夏ちゃんに付いてゆく。
七夏「どうぞです☆」
時崎「お邪魔します」
七夏「柚樹さん☆ ここに座って☆」
時崎「ああ。 っ!」
七夏「どしたの?」
時崎「七夏ちゃんっ!」
七夏ちゃんの机の上を見て、心が大きく揺れた。
<<時崎「そのフォトスタンドに似合う写真が、早く見つかるといいね」>>
七夏「あっ☆ えっと、みんなの写真です☆ 七夏のお気に入りの写真☆」
時崎「七夏ちゃん・・・」
俺が七夏ちゃんのお誕生日にプレゼントしたセブンリーフのフォトスタンド・・・いや、写真立てには、凪咲さんと直弥さん二人の写真・・・蒸気機関車イベントで撮影した写真が飾られていた。そしてもひとつは、七夏ちゃんと俺が一緒に写っている写真。これも蒸気機関車イベントで撮影してもらった時の写真だ。
七夏「えっと、柚樹さんが写っている写真ってあまりなくて・・・その・・・」
時崎「ありがとう! とても嬉しいよ!」
七夏「くすっ☆ こうして一緒に並べると、柚樹さんも家族みたいに見えます☆」
時崎「え!? 家族!?」
<<七夏「柚樹さんは、お父さんみたいで・・・」>>
俺は、七夏ちゃんにどのように思われているのだろうか? 家族って事は、兄弟のように思われているのだろうか? だとしたら・・・。
七夏「? 柚樹さん?」
時崎「え!? あ、ごめん! 七夏ちゃんのマイパッド、貸してくれるかな?」
七夏「はい☆」
デジタルアルバムのデータを七夏ち
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