終幕:虹が晴れる時
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いつもの朝。だけど、俺の心は「いつも」とは違う。今日、1ヶ月間お世話になったこの街、民宿風水を発つ日という事が、かなりの重圧のように思え、なかなか布団から出られない。感覚的には夏休みの最終日の朝の切なさに近い。このままではダメだ! 気合いを入れて起きようとした時−−−
トントンと、扉が鳴った。
七夏「柚樹さん☆」
時崎「七夏ちゃん!」
七夏ちゃんの声を聞いた瞬間、今朝からの憂鬱は晴れ飛んだ! 七夏ちゃんに会いたい!
時崎「七夏ちゃん! どうぞ!」
七夏「おはようございます☆」
時崎「おはよう! 七夏ちゃん!」
七夏「くすっ☆ 柚樹さん、昨日も夜更かしさんだったのかな?」
時崎「え!?」
七夏「朝食の準備できてますから、早く降りて来てくださいです☆」
時崎「ああ! ごめ・・・いや、ありがとう!」
大きく背伸びをする。今日も1日を楽しく充実した日にする為に気合いを入れた!
七夏「お布団いいかな? まだおやすみします?」
時崎「起きるし、俺も手伝うよ!」
七夏「ありがとうです☆」
七夏ちゃんと一緒にお布団を1階の洗面所まで運んだ。
凪咲「おはようございます♪ 柚樹君♪」
時崎「おはようございます! 凪咲さん!」
凪咲さんも、七夏ちゃんと同じく、いつもと変わらない。そう、ここ民宿風水では、今日も今までと変わらない1日が始まるのだ。
七夏「柚樹さん☆ ここに座って☆」
時崎「ありがとう! 七夏ちゃん」
凪咲さんと七夏ちゃんが、朝食の準備をしてくれている。
凪咲「お待たせしました」
七夏「ごはん、よそいますね☆」
時崎「なんか、ごめん」
七夏「え!?」
時崎「結局、お世話になりっぱなしで、あまりお手伝いが出来なかったから」
凪咲「いいのよ♪ 柚樹君は私達には出来ない事でたくさん助けてもらったわ♪ ありがとうございます♪」
七夏「柚樹さんが来てくれて、色々な事が変わりました♪」
凪咲「そうね♪ いちばん変わったのは、七夏かしら?」
七夏「え!? そうかな?」
凪咲「柚樹君のおかげだと思うわ♪ ありがとうございます♪」
時崎「・・・こちらこそ、ありがとうございます!」
凪咲さんと七夏ちゃんの言葉が嬉しい。
時崎「七夏ちゃん! 一緒に!」
七夏「はい☆ お母さんも☆」
凪咲「柚樹君、いいかしら?」
時崎「もちろんです!」
三人で、のんびりと朝食を楽しむ。
七夏「柚樹さん☆ 後でここちゃーと笹夜先輩に電話してみます☆」
時崎「ありがとう! 昨日話してくれた事だよね?」
七夏「はい☆」
凪咲「柚樹君、出発は今夜かしら?」
時崎「はい。その予定です」
七夏「・・・・・」
凪咲「お夕飯、早めに作ります
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