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レーヴァティン
第百一話 島への侵攻その四
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「それじゃあな」
「そういうことでね」
「やっていこうな」
「そうしようね」
「自分達がいきなり攻めるよりな」
「馬鹿は馬鹿同士争わせてね」
「連中から煽りながら色々聞き出してな」
 そうしてというのだ。
「お互いボロボロになったところをな」
「まとめて潰せばいいんだよ」
「そういうことだよな」
「そうして潰していくこともして」
「それぞれの島を占領していくか」
「この島々は湖軍の基地にもなるし」
「特にシチリアがよさそうだな」
 湖軍を率いる芳直も言ってきた。
「だからな」
「島々をか」
「占領したらな」
「湖軍も置くか」
「そうしていこうな、それでこの辺りの湖もな」
「完全に手にれるんだな」
「そうすればな」
 それこそというのだ。
「半島統一後もやりやすいで」
「だからか」
「ああ、島々を占領していこうな」
「それじゃあな」
 久志は芳直の言葉にも頷いた、そうしてだった。
 彼は遂に島々に兵を送った、船を大規模に使っての進出はエルバ島を瞬く間に占領してそのうえでだった。
 コルシカ島、サルディニア島を占領した。その間だった。
「賊同士はね」
「ああ、御前が言った通りだよな」
「互いに争わせてね」
「裏から煽ってか」
「それで味方の振りして何かと聞き出して」
 淳二は久志に話した。
「敵の地の利や隠れ家や弱みからね」
「それでさらに争わせてか」
「お互いにボロボロにさせて」
 争わせてというのだ。
「そこで潰していって」
「倒していったんだな」
「そう、それでね」
 そうしていってというのだ。
「コルシカでもサルディニアでもだよ」
「占領していったか」
「真面目な勢力はおいら達の勢力を見て」
 彼等が上陸してきてというのだ。
「すぐに降ったしね」
「戦うだけ無駄か」
「そう判断してね」
 そのうえでというのだ。
「そうなってるから」
「ああ、あっさりとだったな」
「島を占領出来たから」
「じゃあな」
「次はだね」
「シチリアだな」
「この島が本番だよ」
 こう言っていいものだとだ、淳二は久志に話した。
「まさに」
「一番大きな島だしな」
「この湖でね、しかも」
「街も村も多いしか」
「一応半島の南の王国の勢力圏だけれど」
 それでもというのだ。
「そこの諸都市は王国から半独立状態でね」
「そこ北と同じだな」
「うん、領主さんや市長さんがいるけれど」
 それでもというのだ。
「コルシカやサルディニア以上にね」
「ならず者とか山賊がか」
「変に力持っていてね」
「何かと仕切ってるんだな」
「その連中が売春とか賭博とかね」
「裏の仕事やってるんだな」
「ヤクザ屋さんみたいにね」
 日本で言うとそうした組織の
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