第二章
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「多分だけれどな」
「そうですか、ほな」
「今からな」
「この依頼を受けますか」
「そうするぜ」
莫に顔を向けて言った。
「いいな」
「わかりました。ほな」
莫は残の今の言葉に頷いて応えた、そしてだった。
二人はその神託を受けることにした、そのうえで神託があった長春の中でも最も大きな道観に入った。そこでだった。
入ってすぐにだ、ダークエルフの美しい女道士から困った顔で言われた。
「実はこの広い道観の中でモンスターが出る様になりまして」
「道観を調べて欲しいって依頼だったよな」
残は女道士に鋭い目で問うた。
「ギルドの依頼は」
「はい、その実はです」
「モンスター退治とか」
「その依頼です、出て来るモンスターは」
問題の彼等はというと。
「どうも大型で」
「大型?」
「はい、大型で」
それでというのだ。
「禍々しい感じがしまして」
「おい、ここ道観だよな」
そこからだ、残は女道士に尋ねた。
「そうだよな」
「はい、そうですが」
それがとだ、女道士も答えた。
「その筈が」
「神聖な場所だってのにか」
「そうです、出て来て」
それでというのだ。
「私達に襲い掛かってくるのです」
「それはおかしなお話ですね」
その話を聞いてだ、莫も言った。
「随分と」
「はい、それで私達もです」
「妙に思ってるんだな」
「はい」
女道士は莫にも答えた。
「どうにも」
「そうですね。やはり」
「それでなのですが」
さらに言う女道士だった。
「私達もです」
「おかしいと思わない筈がないよな」
「そうです、それでこの度です」
「おらっち達にもか」
「依頼を出してです」
そのうえでというのだ。
「来て頂いたのです」
「このことを調べてか」
「協力して欲しいと。そして私の名前ですが」
女道士はここで話した。
「楊碧麗です」
「楊さんだな」
「はい」
その名前だというのだ。
「宜しくお願いします」
「こっちこそな」
残は女道士に笑って応えた。
「宜しくな」
「はい、それでは早速」
「これからだよな」
「私が案内役を務めますので」
それでと言うのだった、女道士の方も。
「お願いします」
「それじゃあな」
残も応えてだ、そしてだった。
彼は莫と共に女道士の案内で道観、まるで宮殿の中の様に見事な敷地の広さのその中を歩いて回ってだった。
そのうえで道観の中を見て回り中の高位の道士達にも会って話を聞いたが誰もモンスターのことはわからないと言った。それは若い道士達もだった。
原因はわからず二人が調べてもだった。
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