第一章
[2]次話
災いの巫女
残木林と莫大人の二人は今は残の神託で中国吉林省長春に来ていた。残は街に入ってすぐに莫にこう言った。
「まずはな」
「はい、ギルドにですね」
「そこに行ってや」
そしてというのだ。
「神託探すぜ」
「そうしますよね」
「仕事はさっさと終わらすんだよ」
そこは絶対にというのだ。
「そしてな」
「楽になるんですね」
「ああ、そのうえでな」
さらにというのだ。
「後は楽しくやるぜ」
「そこは残さんらしいですね」
「おらっちらしいか」
「やることをやって」
そしてというのだ。
「後は自分のお時間というのは」
「あれだろ、やることやってたらや」
それでとだ、残は莫に話した。
「誰も文句言わねえだろ」
「それはそうですね」
莫もその通りだと頷く。
「やっぱり」
「そや、それでだよ」
「まずは、ですね」
「やるべきことをやってな」
そしてというのだ。
「いつも楽にやってるんだよ」
「お仕事もですね」
「勉強もスポーツもな」
その両方でもというのだ。
「やることやってな」
「そしてですね」
「そや、気楽になってな」
そしてというのだ。
「人生もやってくんだよ」
「やることをやる」
「ただな、結果が全てとかはな」
それはというと。
「また違うからな」
「結果出せばというのは」
「どんな風に結果を出してるか」
「経過が問題ですよね」
「結果しか言わん奴は駄目なんだよ」
それはというのだ。
「成績出せばインチキもカンニングもいい
「ズルは、ですね」
「そうだろ、結果しか見ない奴はな」
その時点でというのだ。
「大した奴じゃないんだよ」
「結果を残す人しか見なくて」
「結果出しても屑だったらどうだよ」
「最悪ですね」
莫もそれはと頷く。
「努力しないでズルをする人は」
「そうだろ、だからな」
「やることをやっても」
「結果じゃないんだよ」
大事なのはというのだ。
「田畑でも収穫が全てじゃないんだよ」
「その年の」
「それがわからない奴は偉くなってもな」
「何時かは、ですね」
「落ちるからな、やることをやるってのはな」
「精一杯努力をする、ですね」
「そういうことってことさ」
要するにと言ってだ、そのうえでだった。
残は莫を連れてまずは神託を探しに長春の冒険者ギルドに冒険者二人と身分を偽って入った。そしてだった。
ある依頼を見てだ、莫に言った。
「これだな」
「この依頼が、ですか」
「ああ、神託だろうな」
こう言うのだった。
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