第五十一話 お餅つきその六
[8]前話 [2]次話
「ちょっとお餅ついてる人達にお菓子持って行って」
「はい」
私はすぐに頷いてお菓子、チョコレートやお煎餅や果物の蜜柑を持って行きました。お餅をついてくれる人にはそうしたもの以外にコーヒーやお酒も用意しています。
それで持っていくとです、阿波野君が。
一生懸命おもちをついていました、私はそれを見てこんなに頑張って働くのかしらと思っていましたが。
ある教会の後継ぎ、よく後継者や若さんと言われる立場にある人が私に言ってきました。
「千里ちゃんの後輩だよね」
「はい、そうです」
私はその人、石本さんに答えました。
「天理高校の」
「そうだね、お餅つきははじめてらしいけれど」
「このひのきしんの参加はそうらしいですね」
「いいね」
唸ってのお言葉でした。
「見どころあるよ」
「怠けてないんですか」
「いやいや、どんどんついてくれてるよ」
「そうなんですか」
「ひのきしん勇む子なんだね」
こう私にお話してくれました。
「いい子だね」
「いい子かどうかは」
正直返事に困りました。
「ちょっと」
「あれっ、素直で真面目で明るくてね」
「ひのきしんもですか」
「あそこまで勇んでくれると」
それこそと言う石本さんでした。
「問題ないよ」
「いい子ですか」
「僕はそう思うけれどね」
「そうですか」
「いや、僕も天理高校出身だけれど」
天理大学にも行かれています、岐阜の方の教会の方です。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ