第三百六十一話 魔界の宴その十五
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「ですから本当にです」
「川魚はね」
「お刺身も出来ればしっかり冷凍して」
「しっかりと虫をどうにかしないとよね」
「食べないと駄目です」
「私もそこ気をつけるわね」
エレナも頷いて言うのだった。
「あたったら洒落にならないしね」
「くれぐれもです」
「そう、だから川魚は特に火を通してよ」
鳳蓮がまた言う、今は豚肉のバーベキューを食べているが当然ながら火は中までしっかりと通っている。
「食べなさい」
「うん、気をつけるね」
インデックスは鳳蓮の言葉に頷いた。
「その時は」
「特によく食べる人はね」
「食べる分あたる可能性が高いからだね」
「そう、じっくりと火を通したのを食べることよ」
「私もそうするね」
「皆よく食べるからね」
恭子もこう言う。
「よく火を通して安全のことも考えないと」
「そういえば俺いつも食いものには困ってないな」
「そうだな」
剣崎と橘はそうだった。
「今はボードでしっかりと生活が出来ているがな」
「バトルファイトの時もでしたね」
「何とか食えていた」
「その心配もありましたけれどね」
「だって半分俺の家にいたじゃない」
虎太郎がその種明かしをした。
「それで俺の料理食ってたから」
「ああ、だからか」
「俺達は食うに困らなかったんだな」
「何か剣崎君と橘さんって妙に生活力ないけれど」
「何とかなってたな」
「あの時もな」
「というかお二人って普段お家に帰ってます?」
このことは菜々美が尋ねた。
「今ふと思っていたんですが」
「最近は戻っている」
橘がソーセージを食いつつ菜々美に答えた。
「しっかりとな」
「それならいいんですか」
「家にパソコンもテレビも冷蔵庫もベッドもある」
「生活も出来てるんですか」
「そうだ」
「ならいいですか」
「何か俺は誤解されているな」
橘は菜々美の言葉からこのことを察した。
「妙にな」
「というか橘さんと剣崎さんは」
護堂も言うことだった。
「普通に生活やばそうな気がするんです」
「だからか」
「その辺り不安になります」
「普通に生活出来ていればいいんですが」
一輝もそのことが心配だった。
「ボードの本部にずっと寝泊りとかは」
「油断したら本当にそうなるんだよ」
志村が一輝に真顔で話した。
「この人達そういうことには本当に無頓着だから」
「やっぱりそうなんですね」
「もうシャワーと洗濯場があって寝られる様なら」
「そこにですか」
「普通に寝泊り出来るから」
「だからなんですね」
「うん、この人達当直になったらそこから何日も寝泊りしかねないから」
それ故にというのだ。
「いつもすぐに帰ってもらっているんだ」
「大変なんですね」
「何かとね」
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