第三百六十一話 魔界の宴その十四
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「それもいいものですよ」
「わかりました」
あかねも頷いた、そしてだった。
戦士達は今は飲んで食べることにして実際にそうした、それで乾も肉を食べるのだが彼らしくだった。
何度も息を吹きかけてから食べる、まどかはその乾に言った。
「あの、別に」
「熱くないっていうんだな」
「はい、冷たくもないですが」
「適温かよ」
「息吹きかけなくても大丈夫ですよ」
「あんた最近特に酷くなってない?」
真理は肉を普通に食べながら乾に言った。
「その猫舌」
「それがどうかしたのかよ」
「そこまでしなくていいでしょ」
「だから俺は熱いのは駄目なんだよ」
「本当に熱くないし」
「お肉はかえって冷えたらよくないんじゃないですか?」
さやかも乾に述べた。
「それは」
「だから俺は熱いと駄目なんだよ」
「お肉でもですか」
「ああ、だからな」
肉の状況をじっと見ながらだ、乾はまどかたちに答えた。
「こうして冷やしてな」
「めしあがられるんですね」
「そうだよ、じゃあな」
ここまで話してだ、乾はやっと肉を食べた。他の面々も肉を食べているが鳳蓮は仲間達にこんなことを言った。
「お肉はやっぱりレアだけれど」
「それは牛肉ですよね」
「そうよ、豚肉でレアは駄目よ」
春雪に即座に答えた。
「豚肉はじっくりと火を通してね」
「そうして食べないと駄目ですね」
「あと鶏肉もね」
「よく火を通してですね」
「食べた方がいいわよ」
「ソーセージやベーコンもですね」
今度は一夏が言ってきた。
「その方が美味しいですね」
「燻製系もね」
「だからバーベキューについても」
「そう、よく火を通して」
そしてというのだ。
「食べることよ」
「そうします」
「それが一番美味しい食べ方だしね」
「そうですよね」
詠は今ももやしを食べているが肉にも目を向けている、そのうえで鳳蓮に応えてこんなことを言うのだった。
「前に川魚を食べる時に」
「お魚、川魚は特によ」
「火を通さないと駄目ですわね」
「後が怖いわよ」
食べたその後がというのだ。
「だからお刺身もね」
「気を付けていますわ」
「実はわし等川で釣った魚食おうとしたんじゃ」
日影が詠が言う前の話をした。
「その時にすぐにゼノヴィアに言われたんじゃ」
「川魚は危険だ」
そのゼノヴィアの言葉だ。
「釣った魚はよく火を通してだ」
「焼いても煮てもじゃな」
「さもないと本当に後が怖いぞ」
「下手したら死ぬのよね」
エレナもこう言う。
「寄生虫で」
「はい、凄く怖いですよ」
おとねがエレナに話す。
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