第三百六十一話 魔界の宴その十二
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「飲んで食べましょう」
「わかりました」
「それじゃあ」
「もうお肉もお魚もお野菜も沢山あるから」
リアスはさらに話した。
「お酒もあるしね」
「だからですね」
「存分に、ですね」
「楽しんでいいんですね」
「そうよ」
こう話してだった。
一行はリアスの家の庭でバーベキューと酒を楽しみだした、見事な肉や魚や野菜がどんどん焼かれてだった。
酒も出された、それでだった。
赤ワインを飲んでだ、紺は言った。
「あっ、このワインは」
「かなりのものね」
「ああ、飲んでわかったぜ」
紺は隣にいるマリアンデールに応えた。
「相当いいワインだぜ」
「そうよね」
「ヒメさんの宮殿で貰ったワインみたいだな」
「あのワインに匹敵するわね」
マリアンデールも飲みつつ認める。
「本当に」
「そうだよな」
「先輩、甘利のんではいけません」
雪菜は蔵人に真っ赤な顔で告げた。
「先輩は飲むと普段以上にいやらしくなりますから」
「おい、俺は古城じゃねえぞ」
言われている蔵人は困った顔で応えた。
「あんた酔うといつも間違えるな」
「あっ、すいません」
「他の奴も間違えるけれどな」
「つい。お声が似ているので」
「それいつも言われるけれどな」
「それでもですね」
「ああ、本当に別人だからな」
そこは断る蔵人だった。
「注意しろよ」
「そうします」
「というかよ」
トップスピードも飲みつつ言う。
「俺思うんだけれどな」
「どうしたんだよ」
「いや、俺今子供いるんだよ」
こうヒルダに話すのだった。
「ひょっとしたら二人目中にいたらな」
「その時は飲んだらまずいんだよな」
「だから酒は今は止めた方がいいか?」
「おられないみたいですよ」
ここでトップスピードに言ったのはりらだった。
「どうやら」
「あっ、そうなんだな」
「その兆候は全くないです」
「そういえば三日前あんたに診察受けたな」
「決戦でダメージを受けられて」
「その時にわかったか」
「やはりお腹に赤ちゃんがいますと」
それならというのだ。
「どうしてもです」
「戦闘は避けないといけないからな」
「ですからそちらの診察もさせてもらいましたが」
「二人目はまだいねえか」
「ですから安心してです」
「飲んでいいんだな」
「はい」
実際にというのだ。
「そうして下さい」
「じゃあ飲むか」
「酒は飲むものですよね」
朱乃はもう顔が真っ赤になっている、そのうえでの言葉だ。
「では倒れるまで飲みましょう」
「そこまで飲んだら二日酔いですよ」
こう中尉したのはろくろだった。
「後が大変じゃないですか?」
「その時はお風呂があるわ」
即座にだ、リアスが答えた。
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