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ある晴れた日に
23部分:もう飛ぶまいこの蝶々その六
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たら怖いけれどな」
「いえ、怖くないわよ」
 笑顔で正道に告げる。
「ミツバチはね」
「いや、蝿は普通に怖いだろ」
「だから大丈夫よ」
 しかしそれでも正道に言うのだった。
「ミツバチはこっちから何かしない限りは何もしてこないから」
「へえ、そうなのか」
「そうよ。本当は大人しいのよ」
 大人しいとまで述べる。本当によく知っていることが正道にもわかった。
「だから安心していいわ」
「そうか。じゃあいいな」
 わかったうえで頷くのだった。
「それでな」
「そういうことよ。それでね」
「ああ」
「これから。本当に宜しく御願いね」
「こちらこそな」
 笑顔で言い合った。こうして二人の園芸委員としての仕事がはじまった。最初から和やかな雰囲気でのはじまりだった。


もう飛ぶまいこの蝶々  完


                    2008・9・19

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