第142話
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―――ッ!!そこから先はお願いしますから答えないでください、ソフィっ!!そ、そんな事よりも!今はそれぞれの世界に帰還する為にも、一刻も早くこの”影の国”を攻略し、その元凶たる”影の王”や”黒騎士”を制圧する必要があります!僕達も自分達の世界に帰還する為にも、当然ここからはソフィや貴女達に協力させて頂きます!シェリア、貴女も問題ないでしょう!?」
「フフ、そうね。―――そういう訳だから、改めてよろしくね、異世界の皆さん。」
そしてソフィが答えかけるとヒューバートが大声を上げて制止した後強引に話を逸らす為にリース達に協力を申し出てシェリアに答えを促し、答えを促されたシェリアは苦笑した後リース達に微笑み、その様子を見たリース達はそれぞれ冷や汗をかき
「…………こちらこそよろしくお願いします。」
リースが仲間達を代表して二人の協力の申し出を受け入れた。
その後リース達は新たに加わったヒューバートとシェリアと共に時折襲い掛かってくる魔物を撃退しながら奥に到着した。
「………どうやら終点みたいですね。」
「それにしても、ここが”終点”とはね…………」
「ある意味私達にとっては”終わりの始まり”の場所でもありますものね、ここは…………」
「ええ…………この場所での”あの出来事”が幼かった当時の僕達の関係を変えたと言っても過言ではありませんものね。」
「……………………」
仲間達が周囲を見回している中、自分達にとっては見覚えのある場所にリチャードとシェリア、ヒューバートが複雑そうな表情をしている中ソフィは目を伏せて黙り込んでいた。すると魔法陣が現れ、それを見たリース達がそれぞれの武装を構えて警戒していると魔法陣からは東方の剣―――”刀”を抜刀の構えをしている青年剣士と異形の姿をしたリチャードそっくりの人物が現れた!
「アスベル!?そ、それに隣にいるあの人物は…………!」
「…………ラムダに憑依されていた当時の私、か。まさかこんな形でかつての自分と対面する事になるとはね。」
「どちらとも先程の話にあった人に化けるという魔物―――”グリモア”なのでしょうが、まさか兄さんどころか当時の陛下にまで化けるとは…………偽物とはいえ、兄さん達がいない状況であの二人を同時に相手にしなければならないのですから厳しい戦いになるかもしれませんね。」
現れた二人の人物を見たシェリアが驚いている中リチャードは重々しい様子を纏って青年剣士の隣にいる自分そっくりの人物を見つめ、ヒューバートは警戒の表情で敵達を見つめ
「―――アスベルを返してもらう!みんな、行くよ!」
「おおっ!」
ソフィは決意の表情で二人を睨んで叫んだ後号令をかけて、リース達と共に戦闘を開始した!
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