暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
ロックマンX6
第120話:Zombie Σ
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言ってみればシグマウィルスの器だ。
器となる物があればそこに集まるのは当然と言えるだろう。
「俺達の判断の甘さが招いた結果か。」
ルインが破壊したから大丈夫と言う安易な思い込みがシグマ復活に繋がってしまったのだとしたらとんでもない大失態だ。
「だが、シグマには以前程の力はないはずだ。何せルインに殆どのシグマウィルスをデリートされたからな………いたぞ!!」
ゼロが指差した先には確かにシグマがいた。
時間の経過と雨水によって錆び付いたファイナルシグマWの残骸に着いた左手を唯一の支えに、ゾンビを思わせる姿のシグマが立っている。
「(あれが本当にシグマ…なのか?)」
エックスとゼロから見ても最初はシグマなのかと疑うような状態である。
幾度となく世界に破壊と恐怖をもたらした最強のイレギュラーであるシグマが体を震わせながら僅かだけしか前進出来ていない。
「ハァッ、は……グ、ガア……」
呼吸する度にシグマは嘔吐感が込み上げ、それに促されるままに口から疑似血液を吐き出す。
全身を襲う激痛も一向に和らぐ気配を見せず、ノイズが電子頭脳に響く。
シグマが一歩を踏み出すごとに全ての力を奪われる錯覚すら覚えた。
「どうやら立っているのがやっとのようだな。俺達がこれだけ近くにいても気付く様子がない…それ以前に理性があるかどうかもあの状態では怪しいがな」
正直今のシグマは普通のレプリロイドなら即死してもおかしくない状態で、そんな状態で稼働状態を維持出来るのだから凄まじい生命力だ。
「死なん……」
実際にシグマはスペースコロニー・ユーラシアの破片落下事件の際にイレギュラー化したルインに地上、コロニーのシグマウィルスの殆どを吸収され、本体のウィルスさえデリートされた。
そして最終的にオメガの前座としてルインによって僅かなウィルスで復活させられたシグマはエックスとゼロに完全敗北し、完全な死を迎えていた。
その為、あの反乱から始まった悪魔の凶行はエックス達の手で完全に終止符が打たれたはずだった。
故に今回の復活は紛れもない奇跡で、あろうことか世界が悪魔に微笑んだのだ。
「……私は…死なん……ぞ……や、つらに…復…讐…を…」
復活したシグマが望むことは以前と全く変わらないが、しかし今は死にかけの体を回復させないことには話にならない。
目的の最大の障害であり、復讐の対象であるエックス達はこんな状態で相手に出来る相手ではないのだから。
行く当てすら定めないまま生還を図るシグマだが、やはりダメージは深刻でエックスとゼロの接近に気付かなかった。
「久しぶりだなシグマ。相変わらずゴキブリ並みにしぶとい奴だな…」
「シグマ、例え何度復活しようとお前は俺が倒
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