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ある晴れた日に
228部分:オレンジは花の香りその十一
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「つうかあれが一番えぐかったよな」
「なあ」
 皆地震の話になると顔を見合わせる。彼等にとっては幼い頃の忌まわしい記憶である。このことはこのクラスにいる皆が同じであった。
「体育館に逃げてなあ」
「教会も完全に倒壊しちゃったのよね」
 咲は腕を組んで困った顔を見せていた。
「八条分教会。会長さん達も大変だったし」
「とりあえず商店街はかなりましだったけれどね」
「俺の方もな」
 明日夢と佐々はまた自分達のことを話した。
「それでももう地震はね」
「ああ、あれ絶対嫌だよ」
「全く」
 あらためて地震の怖さを感じ合う一同だった。そのうえでようやく現在に話を戻すのだった。

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