第三章
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「そうですけど」
「ある程度戦闘も出来ますし」
「術は思いきり使えます」
「そやから安心して下さい」
二人で言う、そしてだった。
二人は道士をライバルとの決闘の場まで案内することになった、進む場所は大慶から少し離れた荒野であったが。
道士は彼が言う通り術はともかくとしてだ、歩けはするが戦闘出来る位には身体がとても動けずだった。
戦闘は主に花華と蓮美が行っていた、それで彼も言うのだった。
「若い時は拳法もやっていて」
「それで、ですか」
「戦闘も出来たんですか」
「あ奴とはそっちでも競っていました」
ライバルとは、というのだ。
「そうしてましたが」
「まあ痛風はしゃあないですね」
花華はお茶を煎れつつ彼に話した、冒険の途中の息抜きに煎れているのだ。
「それは」
「こんなに痛いとは」
「なったことないから言えませんけど」
痛風の痛みについてはとだ、花華は述べた。
「動けん位にですね」
「はい、それで弟子に精進酒で」
「ビールはですか」
「今後控える様に言われてます」
「それがええですね、痛風に一番悪いのは」
それはというと。
「ビールですさかい」
「弟子達にも言われました」
「はい、豚肉とか卵もですが」
「あっ、道士なので基本」
「生ぐさものはですね」
「控えてます」
尚この世界ではお布施として貰ったものは残してはならないという条件付きだが道士でも仏教の僧侶でもそうしたものを食べてもいい。
「基本は」
「そやからですね」
「やっぱりビールですじゃ」
「そうなりますか」
「お恥ずかしながら精進酒は好きで」
尚実際は酒と精進酒の違いは呼び方位だ。
「その中でもです」
「ビールですか」
「それが好きで」
節制しているつもりだったが、とだ。道士は花華から茶を貰って礼を述べてそれを飲んでから言うのだった。
「この有様です」
「ほんま注意して下さいね」
「そうします」
「けどあたし等がしっかり護衛しますから」
蓮美はお菓子を出しつつ述べた、お茶といえばこれであるからだ。そのお菓子は甘い饅頭であり結構な数がある。
「安心して下さい」
「そう言ってくれますか」
「はい、これまでもそうでしたし」
「これからもですか」
「宜しくお願いします」
こう言ってだ、そのうえでだった。
二人は道士と共にお茶とお菓子を楽しんでからだった、冒険の旅を再開した。一行が進む道は平野で出て来るモンスターもそうした地域にいるものばかりだった。
その彼等を倒しつつだ、道士は自分を守って専門外ながらも格闘も行ってくれる彼に対してこう言った。
「あと少しで、です」
「赤さんが待っている、ですね」
「勝負の場所に行けます」
花華に対して話した。
「ここまで有
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