暁 〜小説投稿サイト〜
ある晴れた日に
22部分:もう飛ぶまいこの蝶々その五
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
った。
「それはね」
「二人か」
「そう、二人」
 またこのことを正道に告げるのだった。
「だて。園芸委員は二人でしょ」
「ああ、そうだけれどな」
「一人でやろうとしないで。二人でな」
「わかったさ。じゃあこれをやるには二人でな」
「やりましょう。今からね」
「今からか」
 こう言われた正道は少し微妙な顔を見せてきた。
「そうだよな。もうはじまってるんだよな」
「大したことじゃないけれどね」
「それでもはじまったんだな」
「そうよ。けれど特に肩肘張ることもないし」
「あっ、ああ」
 その言葉に頷いて自分の肩と肘を見る正道だった。そんな彼の動作を見て微笑む未晴だった。そしてそのうえで彼に言ってきた。
「そういうのじゃないから」
「リアルじゃなくてか」
「そう。心の話なんだけれど」
 未晴が言うのはそれだた。
「これはね」
「つまりリラックスしてやれってことか」
「そういうことよ。それに私もいるし」
「役に立てなくてもいいか?」
「そんなこと言わないの」
 今の言葉はすぐに否定された。
「二人いてだからね」
「じゃあ。春華達にぎゃんすか言われないようには頑張るな」
「御願いね。あっ」
 ここで未晴は突然声をあげた。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ